ビョークの『Greatest Hits』を通じ、彼女の唯一無二な世界を俯瞰する
シュガーキューブス(The Sugarcubes)の『Life's Too Good』('88)で出会ったのが最初だから、もう彼女を知ってかれこれ27年ということになる。改めて思い返すに、アルバムはCDでリリースされたのだが、その頃出てきたオルタナ系新人バンドの中では飛び抜けて面白かった。収録曲の「Birthday」がヒットしていた。同曲はアイスランド語と英語の2通りのバージョンが存在しているが、どちらも言語の違いをほとんど感じさせないような気が、当時もしていたが今もそう思う。どうでもいいと言ってしまうと乱暴かもしれないが、言語なんてどうでもいいくらいビョークのヴォーカルが突出した個性を放っている。