Bad Seeds and Zakary Thaks

882 views

    Bad Seeds and Zakary Thaksバッド・シーズ・アンド・ザカリー・サックス

    60年代中期、ブリティッシュ・インヴェージョンの波をもろにかぶったアメリカからは、イギリスのビート・グループに影響を受けたバンドが雨後の竹の子の如く出現した。アメリカ南部のテキサスもその例外ではなく、一大ガレージ・シーンが形成されていたが、その中でもひときわ個性を誇っていたのがバッド・シーズとザカリー・サックスだ。バッド・シーズはR&B/テキサス・パンクの先駆者として知られ、暴力的なファズ・ギターを武器に、ブルースのカヴァーやインストを若さ全開の演奏で披露。対するザカリー・サックスはR&Bと熱にうなされたようなサイケデリック・サウンドを強引にミックスしていた。ヴォーカリストのクリス・ガーニオッティが歌うウィルソン・ピケットのカヴァー「ムスタング・サリー」はガレージ・ロック好きなら、一聴の価値あり。唾を飛ばしながらシャウトする姿が目の前に浮かんでくるようだ。