Automator

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    Automatorオートメイター

    サンフランシスコをベースに活躍する天才的プロデューサー、ダン・ジ・オートメイター・ナカムラの名を一躍有名にしたのは、96年にリリースされたクール・キースことドクター・オクタゴンのスマッシュ・ヒット・アルバム『ドクター・オクタゴニコロジスト』である。スムーズなドラム・ブレイク、絶え間なく続くループ、スペイシーなサウンド・エフェクト、そして巧みなターンテーブル捌きはクール・キース独特のラップ・スタイルと見事にマッチしており、オートメイターはこの作品でヒップホップ・アーティストとしての位置を不動のものとした。また、コアなファンを魅了するレーベル<UBIQUITY>からリリースされたオートメイターのミニ・アルバム「ア・ベター・トゥモローEP」は、遅めのビートにクラシック・ギター、時計の秒針のカチコチした音、そしてメランコリックなストリングスを組み合わせるなど、オートメイター独自のスタイルを凝縮した、かつて誰も耳にしたことのないような創意的な作品に仕上げられている。さらに、アンダーグラウンドのヒーロー的存在であるプロデューサー、プリンス・ポールとのユニット=ハンサム・ボーイ・モデリング・スクールを結成。『ソー...ハウズ・ユア・ガール?』(99年)や『ホワイト・ピープル』(04年)を発表した。でもって、デーモン・アルバーンの覆面ユニット=ゴリラズのアルバム『ゴリラズ』(01年)をプロデュースしたり、デル・ザ・ファンキー・ホモサピエン、キッド・コアラと組んだユニット=デルトロン3030でアルバム『デルトロン3030』(00年)も発表している。
    数々の才能あるプロデューサーたちと同様、オートメイターも独特のスタイルとサウンドを確立しているプロデューサーだ。変化を恐れず、限界ギリギリまで果敢に挑戦していく姿勢、それこそが素晴らしい作品を創り出す源となっているのである。彼のクリエイティヴィティはが尽きることはない。

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