アレサ・フランクリンの『アレサ・ライヴ・アット・フィルモア』は地球史上最高のシンガーがリリースした究極のライヴ盤だ!
みなさんもご存知だと思うが、この8月16日にアレサ・フランクリンが亡くなった。洋楽(特に黒人音楽)が好きな人間にとって、アレサは格別の存在である。彼女はポピュラー音楽史上…というか、地球史上において間違いなく最高の歌手であり、彼女がいなかったら人類の進歩も変わっていたのではないかと思うほどの圧倒的なインパクトを持つ人物だ。そんな彼女が亡くなったのだから、世界中で大騒ぎになっているだろう。「追悼として聴くのに相応しい彼女のアルバムは?」と訊かれたら、ぜひ聴いてもらいたいのが本作『アレサ・ライヴ・アット・フィルモア』だ。数多あるポピュラー音楽のライヴ作品の中でも、これほど傑出したアルバムにはそうそう出会えるものではない。というわけで、今回は熱いパフォーマンスが詰まった『アレサ・ライヴ・アット・フィルモア(原題:Live At Fillmore West)』を紹介する。