史上最高のハードロック作品のひとつに数えられるAC/DCの『バック・イン・ブラック』
1980年7月25日、本作『バック・イン・ブラック』はリリースされた。ポピュラー音楽史上、マイケル・ジャクソンの『スリラー』に続く歴代2位の売上(5,000万枚前後)を維持し続けているモンスターアルバムだ。今月、ちょうどリリース40周年を迎え、さまざまなイベントが予定されている。前作『地獄のハイウェイ』(‘79)がイギリスだけでなくアメリカでも大きな成功を収め、これからという時にリードヴォーカリストのボン・スコットが不慮の事故で亡くなるという不幸に見舞われる。しかし、ブライアン・ジョンソン(元ジョーディー)を新メンバーに迎え、スコットの死から2カ月後にはレコーディングをスタートさせているのだから、グループの創作欲は相当高まっていたのだろう。実際、本作における音作りが以降のHR/HMに与えた影響は計り知れず、未だに新たなフォロワーを生み出している傑作である。