10ccの代表作と言えば、ロック史上に残る名曲「I'm Not In Love」を収録した『オリジナル・サウンドトラック』
世代を問わず、誰もが1回は聴いたことがあるはずの「I'm Not In Love」。しかしながら、この曲を歌っていたのが誰だったのかは、意外と知られていない。もちろん、オリジナルはここで取り上げる10cc。彼らはスタジオミュージシャン出身のベテランだけに、優れた楽曲作りだけでなく演奏面でも当時のロックグループとしては抜きん出た存在であった。メンバーは4人、基本的にはグレアム・グールドマンとエリック・スチュアートの2人がポップスの王道をいく楽曲作りを手がけ、ロル・クレームとケビン・ゴドリーの2人が楽曲作りの他、ロック感覚にあふれたアレンジを手がけるという役割で活動を行なっていた。そんな10ccのオリジナリティーが玉手箱のように詰め込まれた傑作が、架空の映画音楽としてリリースされた『オリジナル・サウンドトラック』だ。