新国立劇場 2023/2024シーズン ラインアップ説明会レポート【オペラ部門】~危機の時代のオペラハウスのあり方
新国立劇場で2023/2024シーズンのラインアップ説明会が開かれた。コロナで三年間、収入の減少、支出の増大などがあった後、世界情勢によって大幅な物価の上昇が起こり、新国立劇場の来シーズンもその影響を大きく受けたものになった。具体的には新制作が、オペラ、バレエ、演劇の各分野から一つずつ減らされ次シーズン以降に延期される。その結果、オペラ部門は新制作が3作品から2作品に、バレエはゼロになってしまった。一方、芸術的な内容に関しては、オペラ部門に関していえば、発表された演目と出演者自体には魅力的なものも多く、関係者の奮闘が偲ばれる内容となっている。