芝紀美子

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    芝紀美子シバキミコ

    70年代アングラ・カルチャーにおける代表的シンガー。75年にアルバム『醜女狩り』でデビューした。歌謡曲、ブルース、フォーク、ソウルを貪欲に取り込んだサウンドと、女の情念や悲哀にみちた歌詞がもたらす音像は、アンニュイ/密室/学生運動/前衛エロス/アングラ劇団/公害……といったキーワードに沿った、70年代にっぽん特有のネガティヴィティそのものであった。77年には2ndアルバム『ジプシー・レディー』をリリースしたが、その後シーンから忽然と姿を消した。