美山夏蓉子

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    美山夏蓉子ミヤマカヨコ

    ツイに来た! 本格的な日本人女性ジャズ・ヴォーカリストが! エラ・フィッツジェラルドを彷彿とさせるグロウなヴォイスから、サラ・ヴォーンを匂わせる深みのある歌声までを見事に使いわけ、うすっぺらい歌心ではなく心の深淵までを感じさせるヴォーカリストが日本にも登場! これまでアルバムを発表してなかったのが不思議なくらいだ。いや、その実がシッカリ熟成するまで、あえて待ったのかもしれない……。
    早稲田大学在学中にヴォーカリストとして芽吹き、マーサ三宅に勧められてライヴ・ハウスを中心にプロ活動を開始。グループ全体をフレキシブル/クリエイティヴに進化させるジャズ・シンガーとして活躍する。81年にエラ・フィッツジェラルド/カーメン・マクレエなどの歌伴奏で有名なドン・アブニー(p)に絶賛され、その翌年には、ケニー・バロン(p)との共演も果たした。
    ——そして、渡米。ここでの本場アーティストとの交流が、彼女のステージをアップさせた。それまではいわゆるスタンダード曲を上手に歌うアーティストだったが、マイルス・デイヴィス/ハービー・ハンコックの曲に自ら詞をつけて歌ったり、ノーマン・シモンズらに絶賛されるほどのオリジナル曲をかいたりと、意欲的に創作活動をはじめる。そして、アルバム『ベストリガ—ズ』がその大輪の花を咲かせるに至ったのだ。レコーディング・メンバーにもプロデュースを務めるアキラ・タナ(dr、per)をはじめ、ルーファス・リード(b)、マーク・ターナー(sax)など旬なアーティストを擁している。
    持ち前の研究熱心な性格に加え、体力/努力/根性?をフルに活かし、実力で評価を勝ち取ってきた彼女。これからの日本ジャズ・シーンを塗り替えていくかもしれない人物として要チェキだ。

    曲・アルバム

    • ポッペンを吹く女

      2010年02月17日リリース
      アルバム・12曲

      • 1 大団円
      • 2 難破船
      • 3 やなぎ屋の女房
      • 4 ミス越天楽
      • 5 ポッペンを吹く女
      • 6 孤独
      • 7 共振
      • 8 誕生
      • 9 ポポンの女
      • 10 花ひらく今日このごろ
      • 11 躍動
      • 12 迷路

      ポッペンを吹く女

    • オビヤビヤ

      2009年01月21日リリース
      アルバム・15曲

      • 1 ・・・的
      • 2 レット・ミー・シング
      • 3 バトパハの夜
      • 4 やっぱり、ここでもいいか
      • 5 やってきた
      • 6 旅のおわり
      • 7 夕暮れ時
      • 8 中国にやってきた
      • 9 ここでもいいか
      • 10 ぶつぶつ
      • 11 紐育にやってきた
      • 12 ア・ノ・ネ
      • 13 赤い靴を履いた狂女
      • 14 旅のはじめ
      • 15 縄で跳ぶ

      オビヤビヤ

    • Circle Step

      2007年12月12日リリース
      アルバム・11曲

      • 1 Black Coffee
      • 2 Michel, My Angel
      • 3 The Beautiful Time
      • 4 A Dance to the Wind
      • 5 Circle Step
      • 6 My Dear Friend
      • 7 That Is Your Time
      • 8 Ms. B.C
      • 9 Straight, No Chaser
      • 10 Summertime
      • 11 Ruby, My Dear

      Circle Step