篠原りか

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    篠原りかシノハラリカ

    シェリル・クロウ、フィオナ・アップル、リサ・ローブといった女性シンガー・ソングライターの台頭が目立つ最近の米国音楽シーン。そんな動きにリンクして、日本からもイノトモや朝日美穂といった個性的なシンガーがデビューした。そして、この篠原りかもその流れの中で登場した1人といえる。普通の女の子っぽいスタンスを保ちながらも、「言いたいことは、言わせてもらう」という強いアティテュードを貫く姿勢。2度もメジャー・デビューを果たしながら自分の音楽性が追求できないとわかると契約を解消した——というエピソードと、凛とした立ち居振舞いからそれが窺える。
    00年の3月に自主レーベルから発表された『生活のうた』では、そんな一本気な彼女を下山淳、kyonといったベテラン・ミュージシャンたちが堅実にバック・アップ。表情豊かな声を引き立てた、フォーキーな香り漂う好盤に仕上げた。また、国内の活動に留まらず米国のフェスティバルにも客演し、海外での評価も高めている。