桜以外ねぇのかよ。花見酒に視線を落としたくなる5曲
毎回好き勝手書いているように見えるこのコラムですが、毎回ネタ出しに懊悩しております。今回は確定申告も相まっていよいよ捨て鉢になり、「もう桜ソングにしてやろうか」とライターとしての道を踏み外しかけたのですが、なんとか思い止まることができたので、桜以外の花を冠した名曲を紹介するという苦肉の策を講じます。日本の国花にして「屍体が埋まっている」という退廃と自酔の暗喩である桜を、数多のミュージシャンがテーマに据えるのは自明の理です。出版業界の鉄板ネタが美容とお金であるように、広告業界がアイデアに窮すると子供と動物を採用するように。しかし、せっかく外で酒でも煽ろうかという気候がここから長いこと続くのですから、もっと他の花々に目を向けても良いのではないでしょうか。「うん」と頷いてくださらないと私の懐に原稿料が入らず、それこそ来春あたり桜の樹の下に屍が転がることになりますよ。ねぇ。