福山雅治『男だけで野郎夜(やろうや)』の裏で開催された玉袋筋太郎の女人禁制ライブに潜入
玉袋はエロに特化したトークを約2時間半渡り展開。ゴールデンタイムやNHK出演時などに表記されるデオドラントな芸名“玉ちゃん”ではなく、まさに“玉袋筋太郎”と呼ばれるにふさわしい下ネタトーク&暴露話(当然、会場内からの『つぶやき禁止』の戒厳令が発動された)のオンパレードだった。
オープニングで福山の大ヒット曲『HELLO』を歌いながら登場した玉袋は、「同日に行われた福山雅治さんの女人禁制のライブ『男だけで野郎夜(やろうや)』が下ネタライブを行うきっかけ。イケメンの代名詞で、女性に絶大な人気を誇る福山さんの下ネタがどんなものなのか? 正直、そのライブに駆けつける男たちが想像できない。だったらホンモノの野郎どもを集めてライブが出来ないか思った」と趣旨説明した。
まずは過去に、福山が深夜ラジオなどで発言した“イケメン下ネタ集”を検証。さらにモニターを使って福山と玉袋のパーソナルデータ(身長、血液型、代表作、好きなAV女優、噂になった美女たちなど)を公開、同日、同趣旨ライブを行った2人を徹底比較し、爆笑を取った。
なお、当日は女人禁制だったが、どうしても見たいという女性のために、「ちょび髭」を付れば入場OKという特別ルールが設けられ、会場には約1割の「髭面の女性客」が玉袋のえげつない下ネタを堪能した。
ライブタイトルの「ラドンセンター」よろしく、健康ランドの館内着姿の玉袋は、終始リラックスモード。自前のiPadを操作しながら昭和50年代の古い歌舞伎町の地図を見るコーナーは、まるで健康ランドの大広間で風呂上りに一杯飲みながら、仲間内でエロ話を聞いているような錯覚を受けた。
このコーナーでは格安ソープの待合室で深く帽子をかぶり存在感を消していた有名タレントや、路上で立ちんぼのオカマを侮辱し、ボコボコにされる女性漫才師を目撃したことをユーモアたっぷりに明かした。
当日まで明かされなかったシークレットゲストは、玉袋の親友・芥川賞作家の西村賢太と内山信二が登場。2人の話は残念ながらここでは書けないが、お笑い芸人も顔負けする元子役・内山くんのトーク力はハンパじゃなかった。子役繋がりで言えば、坂上忍を超えるブレイクもあると言っておこう。
エンディングは、実際にトーク中に予約を取ったソープランドに、ジャンケンに買ったお客さん一名を招待(70分22,000円相当)するという前代未聞の試み。“玉サンタ”からのサプライズクリスマスプレゼントに、観客の興奮がマックスに達した。ジャンケン勝者のお客さんは、万歳三唱と共に軍歌『出征兵士を送る歌』で送り出されるという、とんでもなくくだらいオチにお客さんは、大満足のようだった。
正味およそ2時間半。潜入してはみたものの、書ける話などほとんどないのだった。