Living Art × Digital Art『鏡/Miroirs』のコンビ、福井真菜、岩田渉が新企画の室内楽シリーズ『ユグドラシル YGGDRASILL』を語る
2021年秋、長野県の八ヶ岳の麓、茅野市にある茅野市民館で『鏡/Miroirs』が上演された。ラヴェルによる組曲「鏡」が作曲から100年を迎えたのを記念し、創作された作品だ。「Living Art ✕ Digital Art」をテーマにした本作は、ピアニストの福井真菜、ダンサーの平山素子、間宮佳蓮がパフォーマンスを披露するのだが、その空間はラヴェルの「鏡」の楽譜におかれた一つひとつの音符をヴィジョンとして読み解き、ヴィジュアルプログラミングによって視覚化され、8Kプロジェクションと立体音響を駆使して表現された映像と音に包まれていた(説明してもわからないのすぐ下の動画を見て!)。実はこの『鏡/Miroirs』は映像作品としてフランス・カンヌやLA・ベニスのアートフィルムフェスティバルなど、8つの映画祭でオフィシャル・セレクションに選出され、ベストアートフィルムや審査員特別賞など、複数の受賞を果たしている。その原作・原案を担当した福井真菜、音楽家の岩田渉が次なるチャレンジとして、室内楽シリーズ『ユグドラシル YGGDRASILL』をスタートする。茅野市民館コンサートホールの舞台上に世界樹が生き生きと存在し、さまざまな顔合わせによる室内楽が繰り広げられる。