『AXIA』に刻まれた、アイドルを超えた斉藤由貴の表現者としてのポテンシャル
彼女のデビュー日である2月21日に、斉藤由貴がデビュー35周年記念のセルフカバーアルバム『水響曲』をリリースした。デビュー曲「卒業」をはじめ、ドラマ『スケバン刑事』の主題歌としてヒットした「白い炎」やアニメ『めぞん一刻』のオープニングテーマに起用された「悲しみよこんにちは」など、全10曲を収録。そんなわけで、当コラムでは斉藤由貴の1stアルバム『AXIA』を取り上げることにしたのだが、聴いてみると、これが随分と挑戦的というか、アイドル作品の枠を超えた意欲的とも思える作品であることが分かった。女優としてはもちろんのこと、シンガーとしても相当に魅力的な彼女である。