【忘れらんねえよ】『忘れらんねえよ Zeppワンマン 「僕とあなたとあんたとお前のデカいステージ」』2016年10月9日 at Zepp DiverCity Tokyo
“やっぱ1曲目、これでしょ?”という柴田隆浩(Vo&Gu)の一声で「バンドワゴン」が始まると、待ち焦がれていたように満杯のフロアーからデカいステージへ向かってたくさんの手が伸びる。この曲の《僕らは音楽をやめない 間違ってるだろうか》、「僕らパンクロックで生きていくんだ」の《そうなんだ きっとそういうことなんだ》。耳に入ってくる歌詞が、不安を感じながら必死で正しさを模索するあの頃の忘れらんねえよをフラッシュバックさせ、充実の今日ときれいに重なっていく。確信を得たのか、早くもがっちり握手を交わす柴田と梅津拓也(Ba)。その表情にもう迷いなどはない。大丈夫。曲入りでいきなりミスっても、むしろおいしく切り返せる。それに、あんな清々しい歌い出しの「ドストエフスキーを読んだと嘘をついた」は初めてで、なんだか泣けてしまいました。