「ヒップホップのCOSMOにフロアが揺れた」――FNCY、初の有観客ワンマン公演オフィシャル・レポート到着
Photo by Yuji Kaneko
Text by 高木“JET”晋一郎
今年9月に2ndアルバムとなる『FNCY BY FNCY』をリリースした、ZEN-LA-ROCK、G.RINA、鎮座DOPENESSによるユニットFNCY。そのワンマン・ライブが2021年11月19日、渋谷O-EASTにて行われた。これまでにも数々のフェスやイベントでのライブは行ってきたFNCYだが、有観客ワンマンという形は、2018年7月リリースの「AOI夜」のリリース以来、初の試み。つまり結成から3年越しとなる。その待望の初ライヴを見届けようと、O-EASTは年代、性別ともに幅広いオーディエンスで満員となった。そこからはFNCYの音楽性やファン層の幅広さはもちろん、各メンバーが決して短くないキャリアの中で切り拓いてきた音楽シーンでの存在の確かさと信頼感を感じさせられた。
この日のオープニングDJはgrooveman Spot。FNCYでは「him i gotta love」や「みんなの夏」を手がけるトラックメイカーであり、30年近いキャリアを誇るベテランDJである彼は、この日は80’sから現代まで幅広い年代のダンス・ミュージックを繋ぎ、フロアを温めていく。またスクリーンにはライブ直前に公開された、90’sから現在までのカルチャーを詰め込んだ内容も印象的な「あなたになりたい」MVが流され、観客の熱を高めていく。