山岡未樹

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    山岡未樹ヤマオカミキ

    ジャズ・ヴォーカリストとして20年以上のキャリアを誇る山岡未樹。76〜77年、大橋巨泉のサラブレッズに在籍し、『11PM』に出演/89年ツムラ・ジャズ・ヴォーカル賞新人賞を獲得し、グレン・ミラー・オーケストラの日本ツアーに参加(90年にも再共演)/日比谷野音サマー・ジャズ・フェスティバルに10年連続で出演するなど、輝かしい実績をもつ。『スウィング・ジャーナル』誌上の女性ヴォーカル部門人気投票で、98〜00年にわたり上位にランク・アップされていることからも、人気/実力の程がうかがえるだろう。
    そのスタイルは、スタンダード・ナンバー中心のレパートリーをストレートに歌うのが特徴。スキャット/フェイクなどの技巧に走らないのは、ヴォイスに自信があればこそ。貫禄十分の深い声をもち、妖艶な魅力も満載である。『I Remember Clifford』(97年)、『Modern Standars MIKI Sings In N.Y.-2』(00年)は、そんな彼女の真骨頂アルバム。プロデュースにベニー・ゴルソン、サイドメンにはトミー・フラナガン(p)やマルグリュー・ミラー(p)という絢爛なメンバーを迎え、聴き応え十分な仕上がりになっている。