山下達郎の『RIDE ON TIME』は巧みなアレンジと、あふれんばかりのアーティストの熱に完全に脱帽
6月22日に発売された山下達郎、11年振りの最新アルバム『SOFTLY』が“オリコン週間アルバムランキング”で1位を獲得。通算12作目の1位獲得という以上に、今回で昭和、平成、令和の三時代でアルバム1位を獲得したということも大きく報じられていた。何でもこれは、矢沢永吉、竹内まりや、桑田佳祐に次ぎ史上4組目の達成ということで、分かっていたことではあるけれど、改めて氏は邦楽シーン、いや、日本の芸能史にその名を残す偉大なる音楽家であることを知らされた格好ではある(山下、竹内ご夫妻の偉大さも忘れてはならない)。本文でも書いたけれど、11年振りの新作発表に伴って、“山下達郎祭り”となっている中、少々遅れを取ったが、当コラムでも山下達郎の過去作を取り上げる。氏にとって初のチャート1位獲得となった作品『RIDE ON TIME』だ。