コーネリアスの傑作『FANTASMA』は渋谷から生まれた音楽の最終到達点
今春、実に11年振りとなるシングル「あなたがいるなら」「いつか/どこか」を2カ月連続でリリースしたCORNELIUS。6月28日には、これもまた11年振りとなる待望のオリジナルアルバム『Mellow Waves』を発表し、夏の『FUJI ROCK FESTIVAL '17』への出演を挟んで、秋には全国ツアー『Mellow Waves Tour 2017』をスタートさせる。いつになく活発かつ積極的に活動を展開するコーネリアスの動向から、今年下半期は目が離せない感じだが、当コーナーではそんなコーネリアスの1997年の大傑作『FANTASMA』を振り返る。90年代を代表するだけでなく、邦楽のオールタイムベスト作品として推す人も多く、日本の音楽ファンなら一度は耳にしておいて損はない名盤中の名盤である。