久川綾

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    久川綾ヒサカワアヤ

    代表作は何といっても、『美少女戦士セーラームーン』の水野亜美=セーラーマーキュリー。その後も『ああっ女神さまっ』のスクルド、『魔物ハンター妖子』の真野妖子、『爆転シュート!ベイブレード』の金李など、出演作が途切れることがない。音楽活動では『セーラームーン』のキャラソンでも自ら作詞し、93年には初のオリジナル・アルバム『AYA』をリリース。サウンドにもこだわりをもって制作に取り組む。
    ……てなことより、久川綾といえば大阪生まれらしい、オモロイお姉さんである。象徴的なのが、95年のクリスマス・イヴに行ったライヴ。オープニングでステージ・セットの雪だるまが動き出したかと思ったら、実は着ぐるみの彼女自身だったり、セーラー服のコスプレで「ムーンライト伝説」を歌い、「27歳で〜す!」と叫んだり。ちなみに、彼女の着ぐるみ好きは有名で、たぬきに扮したジャケットで"着ぐるみ声優"としての企画アルバム『Marching Aya』までリリース。そして、「うい〜っす!」のあいさつで始まるラジオ『Shiny Night』では下ネタをサク裂させるわ、イベントでは井上喜久子や丹下桜など他の声優のモノマネで盛り上げるわ。オモロイというより、サービス精神旺盛なのかも。
    そんな彼女らしさがよく発揮されたのが、自ら7曲を作詞してサウンド・プロデュースまで手掛けた3rdアルバム『for you for me』。車で一方通行を逆走し、「迷っちゃってぇ〜」とブリブリ声で警官をごまかした実体験を歌にした「赤いスポーツカー」など、ノリがよく、素の親近感を覚える曲がたっぷり。とはいえ、先行シングルになった「この遊歩道が終わるまでに」では、短い時間の中での心の揺れを、詞でも歌でも見事に表現してもいる。ベースには確かな実力があり、声優業でも歌手業でも、抑えるところは確実に抑えてくる人だ。 (斉藤貴志)

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