中村照夫

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    中村照夫ナカムラテルオ

    ニューヨーク在住35年にしてNYジャズ界屈指の名ベーシスト、中村照夫。さまざまな若手ミュージシャンと交流しつつ、ロイ・ヘインズのバンドでソロ・デビュー果たし、73年には自らが率いるバンド「ライジング・サン」を結成。以後、数々のヒット・アルバムを世に送り出すとともに、コンサート・プロデューサーとしても活躍し、ホームレスベビーへのチャリティーコンサート・10万人リバティージャズフェス(92年)、秋吉敏子、日野皓正、菊地雅章らを迎えたユニセフのための「JALジャズ・コンサート」(94年)、エイズ対策グループ「JAWS」のコンサート(96年)などを成功させた。
    01年には前述の「JAWS」へのチャリティー・アルバムでもある『レッド・シューズ』を発表。ジャズのみならずR&Bやヒップホップといったスタイルも導入し、クラブ・シーンをも睨んだクロス・オーヴァー的作品となった。ちなみにここで聴けるテナー・サックスは00年に逝去したスタンリー・タレンタインの最後のスタジオ・レコーディングである。