ムーンライダーズの熟成されたバンドサウンドにニューウェイブを注入した歴史的名盤『CAMERA EGAL STYLO / カメラ=万年筆』
先月に引き続き、ムーンライダーズの作品を取り上げる。その理由は本文で述べた通りで、本作をチョイスした行為にそこまで大きな意味はなかったのだけれど、『CAMERA EGAL STYLO / カメラ=万年筆』をじっくり聴いてみると、ムーンライダーズというバンドの本質が浮き彫りにされている作品であることがよく分かるし、本作が発表されたのが1980年だったことも合わせて考えると、時代に立ち向かった彼らの姿勢をはっきりと見て取れる名盤であることが分かった。