ピカソ

辻畑鉄也／東純二／森英治の３人によるロック・ユニット。メンバーそれぞれが高い演奏テクニック、音楽／録音知識を蔵し、グループ名通りの抽象的な実験サウンドを展開していたが、86年に「シネマ」が人気TVアニメ『めぞん一刻』のエンディング・テーマに採用されヒットを記録。以後もプログレッシヴなサウンドと美しいメロディを絶妙な按配で融合した作品を次々と発表し、コアなファン層を獲得した。
90年代には一時期活動休止状態に陥るが、00年に活動を再開するのと同時に自主レーベル＜METRONOM Records＞を立ち上げ、自分たちの作品を創作しながら新人アーティストを発掘するなど、精力的な活動を繰り広げている。
もはや職人芸にまで到達した含蓄あるポップスは、アニメうんぬんではなく、もっとマス・レベルで聴かれるべきだろう。