【ハルカトミユキ】『ハルカトミユキ プレゼンツ「進撃の小さな巨人」』2013年9月26日 at 渋谷eggman
ハルカトミユキの自主企画イベント、その名も『進撃の小さな巨人』。大勢のオーディエンスが詰めかける中、まずはハルカトミユキがオンステージ。サポートメンバーと共に静かに現れ、始まったのは「ナイフ」。豊かな感情でブレないメロディーを歌い上げるハルカに、早々に惹き付けられてしまった。彼女たちのライヴは、とにかく無駄がない。ミユキのキーボードは多彩だが、音も、表情も、MCも、削ぎ落とされて本当に大切なことだけが伝わってくるのだ。それが極まったのが、中盤にふたりきりで演奏した時。特に“平和ボケした、あなたと私に贈る歌”というハルカの言葉から始まった「絶望ごっこ」には、ヒリヒリと胸が痛くなった。その一方で、ミユキがほのぼのと、自宅のドアに大家さんから苦情を貼られた話をして“今日は発散したいと思います!”と言うと、ハルカが“発散しちゃダメだよ、反省しなきゃ”と諭した場面も、素が表れていて面白かった。ラストはインディーズ時代から歌い続けている名曲「Vanilla」で締め括った。