さだまさし、本日スタートのアコースティックコンサートで新作アルバム収録曲を初披露
3月23日(水)、<アコースティック・コンサート2022>を千葉県・市原市市民会館よりスタートさせたさだまさし。約1か月で8公演を予定している同コンサートの初日となったこの日のステージは名曲「案山子」でスタート。たっぷりの歌とトークで構成されたステージの終盤には、6月1日リリースとなる2年ぶりのオリジナル・アルバム『孤悲』に収録される新曲が早くも披露された。
コンサートの前半では、先日いよいよ役者としても出演を果たしたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」について触れ、「僕もこの間(ドラマに)出たんです、終戦記念日にお化けになって。」「でもよく考えましたね~、”証城寺の狸囃子”に英語の歌詞をのっけるだけでなにか英語に興味が持てるようになりますもんね。平川唯一さんのアイデアはすごいですね。私も歌ってみました! ジャケットも私書きました! 配信限定なんで孫にダウンロードとかしてもらってくださいね。絶賛配信中です。」と先週配信限定でリリースされたばかりの「証城寺の狸囃子 ’22」を宣伝する場面も。
この日の11曲目で、「今日このコンサートが始まったまさにその時間に、ゼレンスキー大統領による国会オンライン演説が行われてることと思います。どっちが良いとか悪いとか、どっちかに加担するとかではなしに、何も悪いことをしていない一般市民が命を奪われているってのは我慢ができなくってね。今度のアルバムに1曲書いてしまった。まだレコーディング中なので歌っちゃってよいのかどうか…? ウクライナの大使館から“キエフ”と呼ばないでくれって申し入れがあったそうです。“キエフ”ってのはロシア語読みなんですよね。アルバムになった時に“キイフ”なのか“キーウ”とするのかまだわかりませんが、今日はひとまず “キエフから遠く離れて”、このタイトルでお伝えしておきます。一刻も早くこのしょうもない戦争が終わってくれることを祈るしかない私たちは、こんなに遠い8,200キロも離れた極東に暮らしています。」そうコメントして新曲を披露した。
さらに、「音楽は平和の象徴。平和が破られたら音楽の自由も奪われてしまう。例えば災害の時には歌を歌っている場合じゃなかった。例えば新型コロナ感染症ではコンサートができなかった。音楽が自由にできる、自由に発言できる、それが自由と平和の象徴だと思う。だからこの現場を我々音楽家は命がけで守っていかなければならない。そのためにも思ったことは伝えていこう、そんな風に思っています。」と締めくくった。この日のコンサートはそんな新曲を含め2時間を優に超えて幕を閉じた。
そんなさだは今週26日(土)23時45分からNHK総合「今夜も生でさだまさしスペシャル~ハッピー70!みんなにありがとう~」を生放送する予定。また、3月29日・30日には<長崎放送創立70周年 さようならNBCビデオホール~さだまさしコンサート>(長崎NBCホール)、4月6日には<文化放送開局70周年 海援隊・南こうせつ・さだまさし・グレープ セイ!シュン コンサート>(東京国際フォーラムホールA)への出演を予定している。