テイラー・スイフトの『1989』は一段階上の新たなステージに到達した傑作
90年代以降、なぜか日本ではカントリー歌手やグループは冷遇されてきた。これは“カントリー音楽”に対するイメージが良くないことが原因だと思う。未だにカントリー歌手は派手なウエスタンシャツを着て、馬に乗って登場する…みたいな。そんなカントリーに対するマイナスイメージを払拭したのがテイラー・スイフトだ。彼女はカントリーからポップスに転身したとよく言われるが、ヴォーカルスタイルやライヴでのステージングを見れば、カントリー界の王道を進んでいることは確かで、だからこそ、彼女の存在は重要だと僕は考えている。今回はグラミー最優秀アルバム賞にも輝いた最新作『1989』を紹介する。