【チャットモンチー】『CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~』2018年7月4日 at 日本武道館
最後のワンマンライヴの舞台となった日本武道館でチャットモンチーは、これまでと同じように誰にも似ていない音楽を誰にも真似できないやり方でしっかりと描き出してみせた。舞台上に置かれた“CHATMONCHY”と記された大きなプレートがふたつに割れ、ステージ下から登場した橋本絵莉子、福岡晃子はまず、最新作『誕生』の楽曲を披露していく。打ち込みのビート、シーケンス、シンセベースなどを駆使した“チャットモンチー・メカ”スタイルによる演奏は、常に変化と進化を繰り返した彼女たちの最終形態。特に2011年に脱退した高橋久美子が歌詞を提供した「砂鉄」からはオリジナルメンバー3人の関係性がじんわりと伝わってきて、心を揺さぶられた。DJみそしるとMCごはんとともにパフォーマンスされた「クッキング・ララ」で観客とゆるくコミュニケーションを取ったあとは、アコースティックセットで初期の名曲「惚たる蛍」、さらに代表曲「染まるよ」をダイナミックに響かせた。