ゼリ→、衝撃のデビュー作『RODEO★GANG』に音楽的センスの萌芽と揺るぎないスタンスを窺う
当初は他のバンドの作品解説を予定していたのだが、10月8日に観たLAID BACK OCEANの解散ライヴが鮮烈であり、あれから数日経っても、あの日、品川ステラボールでの光景が頭の片隅から離れない。ということで、予定を変更して、その前身であったゼリ→のことを振り返ってみたいと思った(LAID BACK OCEANの名盤にしようとも考えたのだが、彼らはフルアルバムが1作品だけだし、それだけで語るのも難しいと思ったので、それはまた別の機会に…)。改めて『RODEO★GANG』を聴いてみると、アルバム作品というのは、その瞬間をパッケージするのではなく、作者の過去も未来も反映させるものなのだなぁと、しみじみと感じた次第である。