元タカラジェンヌ“春野寿美礼" ニューアルバムより、故テレサ・テンのために 用意されていた新曲「黄昏に傷ついて」のミュージックビデオを公開!
元宝塚花組トップスターで、現在は舞台を中心に活躍する女優でシンガーの春野寿美礼が、2016年12月14日(水)にリリースするニューアルバム『想 ~スミレノーツ~』より、新曲「黄昏に傷ついて」のMusic Videoを公開しました。
先行シングルとして10月5日にリリースされた「黄昏に傷ついて」は、故テレサ・テンの代表曲「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」を生んだ作曲家の故・三木たかし、作詞家・荒木とよひさの名コンビが、テレサのために用意していた幻の曲ということで話題を呼んでいます。
近年では、フィギュアスケートの浅田真央選手が活動休止期間中に「時の流れに身をまかせ」を愛聴していたことを公言し、由紀さおりによるカバーアルバムが今年(2016年)発売されるなど、世代も時代も超えて人気が再燃しているテレサ・テン。
そのテレサのために用意されていた未発表曲を春野が歌うことになった経緯は、2015年7月にリリースされた元宝塚トップスターたちによるCD企画『麗人REIJIN -Showa Era-』で、「時の流れに身をまかせ」をカバーしたことにさかのぼります。
このときの春野の歌唱が素晴らしく、また、声、雰囲気なども、とても合うということで、作詞の荒木氏他、関係者からのお墨付きを頂き、今回のリリースとなりました。(「黄昏に傷ついて」のレコーディングの模様を収めたドキュメント映像が、シングル生産限定盤の特典DVDに収録されています。)
また、楽曲発見の経緯は、同じ頃、作曲家の三木たかし(享年64)をしのぶ「七回忌・改めて三木たかしを聴く会」が開催(2015年5月8日)され、三木の未発表曲の一部がお披露目されたことによります。
会のために未発表の331曲がすべてアーカイブされ、この際に発見されたのが「黄昏に傷ついて」でした。
見つかった歌詞付の譜面には、とはっきり記されています。
公開されたミュージックビデオでは、レーモン・ルフェーブルやポール・モーリア楽団を想わせるこの曲の壮大な地中海風のオーケストラサウンドに乗せ、海辺でのロケが敢行されています。
「MVの収録は初めてで、リップシンク(CDの音に合わせて曲を口ずさむ)も経験がなかった」という春野は、かつての恋をふりかえる儚げな女性を好演しています。
『想 ~スミレノーツ~』は、春野寿美礼にとって、約6年ぶりのニューアルバム。先行シングルとして発売された新曲2曲の他、8曲の歌謡曲&Jポップのカバーが収録されています。
これまで、ミュージカル中心に活躍してきた春野にとって、邦楽カバーはあまり馴染みがありませんでしたが、7月の出産を経て、“歌"をより深めたいと考えていたタイミングでもあり、「黄昏に傷ついて」のイメージを延長させて、“Jスタンダード"をテーマに、アルバムは制作されました。
「異邦人」(オリジナル:久保田早紀)、「卒業写真」(オリジナル:ハイ・ファイ・セット/荒井由実)、「オリビアを聴きながら」(オリジナル:杏里/尾崎亜美)、「ハナミズキ」(オリジナル:一青 窈)、「未来へ」(オリジナル:Kiroro)といったニューミュージック系の作品を中心に、故・三木たかしの名曲も、「思秋期」(オリジナル:岩崎宏美/作詞:阿久 悠)、「もしも明日が」(オリジナル:わらべ/作詞:荒木とよひさ)を収録。さらに、名曲のその後を描いた「時の流れに身をまかせ ~パート2~」 (オリジナル:エンレイ/原曲:テレサ・テン)を取り上げていることも話題となりそうです。
いずれの曲も、春野の凛とした美しさが際立つ歌唱で、タイトル通り、楽曲への“想い"が聴こえる仕上がりとなっています。
来年(2017年)1月22日(日)には、東京・よみうり大手町ホールでCD発売記念コンサートの開催も決定。春野寿美礼のソロコンサートとしては、出産後、初めての機会なので、CDとあわせて楽しみにしていたい。
・春野寿美礼/黄昏に傷ついて [ミュージックビデオ]