ウエストロード・ブルースバンドの『BLUES POWER』は“ブルース=渋い”の概念を打ち破る超クールでエッジーなアルバム!
個人的な話から始まって申し訳ないが、ウエストロードブルースバンドは自分がライヴハウスに足を運ぶようになり、クラスの友達とバンドを組むキッカケとなった“原点”のバンドだ。小さい頃からピアノを習っていた友達がある日、“これ、カッコ良いから聴いてみなよ”と貸してくれたのが彼らのデビューアルバム『BLUES POWER』だった。ブルースがどんな音楽でどんな歴史があるのかなんて、まったく知識がなかったけれど、このアルバムの1曲目「Tramp」を聴いて鳥肌が立った。永井“ホトケ”隆の吐き捨てるような歌い方、トランプをシャッフルするような跳ねた16ビート、粋なギターのフレーズーー。今の言葉に置き換えると“なんてクールなんだ!”と思ったのではないかと思う。