【インタビュー】果歩「ステージに立った果歩は無敵 自分の理想であってほしいって思っているんです」
19歳のシンガーソングライター、果歩。地元・新潟にいる頃からコンスタントに東京でライブをするようになり、会場限定ではあるが、これまでに「妄想ガール」「サヨナラブルー」という2枚のCDも販売してきた。そんな彼女が、初の流通となるシングル「光の街」をリリース。まだまだ荒削りなところはあるけれど、歌いたいことがある、言いたいことがある、その強い気持ちに勝るものはない。瞳の奥に宿る強さが印象的なシンガーソングライターだ。
■小さい時から歌手になりたいっていう夢はずっとあった
■「夢はなんですか?」って聞かれたら「歌手」って言ってた
――果歩さん、今日が人生初めての取材だそうですね。
果歩:はい。何を喋ったらいいんでしょうか(笑)。
――これまで出した「妄想ガール」と「サヨナラブルー」はライブ会場限定だったそうですが、今回は初の流通盤ですね。
果歩:はい。タイトルは「光の街」というんですが、高校生の時に作った曲やこの作品のリリースに合わせて書いたものなど3曲が収録されています。これまでは自分だけで色んなことを選んだり決めたりしながらでしたけど、今回は一緒にアイデアを出してくれるスタッフさんがいたので心強かったです。
――これまでは、ジャケットのデザインなんかも自分で依頼して作っていたんですか?
果歩:実は、父が建築の設計士をやっていて、「妄想ガール」のジャケットは、その繋がりのデザイナーさんにお願いしました。
――なるほどお父さんもクリエイティブな仕事をされているんですね。血の繋がりを感じる部分はありますか?
果歩:父は絵がすごく上手だし、センスもあるんですよ。しかも、自分のやりたいことをちゃんと形にできているから、尊敬はしています。まぁ、(本人には)言わないけど(笑)。
――(笑)。でもそんなお父さんだったら、きっと音楽もよく聴いていらっしゃったんでしょうね。
果歩:そうですね。CDがたくさん家にあるけど、聴いたことはなかったんです(笑)。小さい頃は、いわゆるメディアから聴こえてくる普通の曲で充分だったというか。だから父がこんなに音楽好きだったんだって知ったのは、最近。私がちゃんと音楽を始めてからなんです。
――果歩さん自身は、どんな音楽が好きだったんですか?
果歩:西野カナさん、YUIさん、miwaさんを聴いていたけど、中学生の時にクリープハイプに出会って、「バンドってめっちゃいいな」と思うようになりました。そこからはほぼバンドしか聴いてないです。例えばGOOD ON THE REELとか。すごくいいデザインだなと思ってジャケ買いしたら、どんピシャだったんです。CDを全部揃えるのはお金がかかるから、中古屋をまわって全部集めて聴いていました。地元が同じ新潟なので、My Hair is Badとかも聴いてます。色んなものを聴くというよりも、好きなものをひたすら聴いているタイプでした。
――その頃から自分も音楽をやりたいと思うようになったんですか?
果歩:小さい時から、歌手になりたいっていう夢はずっとあったんです。別に何が好きでとかじゃなかったけど、「夢はなんですか?」って聞かれたらいつも「歌手」って言ってた。なんでかはわからないけど。
――この際、考えてみましょうか(笑)。
果歩:そういえば、母がよく「果歩は、お腹にいる時からママが歌を歌って聴かせてたからね」って言ってた。だから根本的に歌うのが好きだったのかな?逆に、他になりたいものもなかったし。