そらいろのきりん

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    そらいろのきりんソライロノキリン

    01年は女子小・中学生タレントによるジュニア・アイドル・ブームが起こった。U-15(15才以下限定)を売りにするアイドル誌が火点け役になって、同じ趣旨のDVDや写真集のレーベルも相次いで生まれる。水着などセクシー・ショットは当然ほとんどなしでも、一般的な知名度では遥か上のグラビア・アイドルたちを、軽く凌ぐ売上げを記録した。安達祐実→チャイドル・ブーム(吉野紗香、野村佑香、前田愛ら)の流れを継ぐもので、背景的には、一見正反対の本上まなみや井川遥らお姉さんタレントが"いやし系"としてもてはやされてるのと同質なものがある。殺ばつとした世の中で、純粋無垢な少女たちに心の安らぎを求めたいという……。
    ともあれ、そうしたジュニア・アイドルを多数抱えるキリンプロ所属の女の子5人によって結成されたのが、"そらいろのきりん"だ。メンバーは芳賀優里亜(13才)、俵有希子(11才)・小百合(10才)の姉妹、松本由美子(15才)、野口佳穂(10才)——平均年齢は、実に11.8才!(年齢はいずれもユニット・デビューの01年8月当時)。芳賀は木曜"おはガール"やCMなどで活躍のほか、ソロ写真集やDVDも発売してる。俵姉妹も『天才てれびくんワイド』に出演し、2人の写真集も出した。
    デビュー曲「たった一度の誕生日」は、NHK『みんなのうた』『おかあさんといっしょ』の監修を務める日暮真三氏の作詞で、「こどもじゃない/いくらいったってダッダッダメなのー」といったフレーズが実にかわいいナンバー。レコーディングを終えたメンバーたちも、「歌は苦手な方だし、みんな仲良しなので、逆に聴かれるのが少しはずかしかったデス」(優里亜)、「歌う前は"もう心臓が2つにわれる!"と思った」(有希子)などと、かわいい感想を残してくれた。 (斉藤貴志)