あぶらだこの一口では語れない音楽性が詰まった“木盤”は異端派パンクバンドならではの逸品
今週は目ぼしいリリース作品がない。いや、なくはないのだけれども、過去紹介したアーティストだったり、若手のリリースだったりと、ここで紹介するような人たちのリリースがなかったので、こんな時は…と、随分前に担当編集者から渡されていた、あぶらだこを引っ張り出してきた。一般的な知名度はそれほどないかもしれないが、本文でも書いたように、現役で活躍するミュージシャンにも彼らからの影響を公言する人が多い“異端のパンクバンド”だ。そんなあぶらだこが1985年に発表したメジャー第一弾、通称“木盤”を紹介する。