yahyel、新作EP『SALVAGED』リリース 過去を見つめ、拾い上げる
yahyelが新作EP『SALVAGED』を3月27日(金)にリリースすることが発表された。
昨年、およそ5年ぶり、通算3作目となるアルバム『Loves & Cults』をリリースし、復活を果たしたyahyel。またアルバムタイトルを冠した東名阪ツアーも成功させるなど、その活動は共同体としての成熟を感じさせるものとなった。新作『SALVAGED』には2016年リリースの1stアルバム『Flesh and Blood』収録曲を再解釈、再構築した4曲が収録される。以下、プレスリリースからの引用。
愛と狂信という言葉を対に立てることで、対岸の人間との類似性を示し、時代の虚しさと希望を暗示したアルバムの後、テーマは“新しい形の共存”へと向かっていく。不確かなまま、個々のまま、我々はどのようにして共存し、対話への道筋を見出すのか。我々は、それぞれの曖昧さと対峙し、見つめ直すことができるのか。
かつて、古今東西のベースミュージックを吸収した、“無機質”とまで形容される削ぎ落とされた音像が特徴だったバンドは、演奏という肉体性をもって、より自由で血の通ったyahyelとしか形容できないロックミュージックを定義した。本作は、ダブ、ミニマルミュージック、AORなどからの影響も見て取れるように、それぞれメンバーがそれぞれの現場から持ち寄った要素が更に詰め込まれている。
何かを断ち落とすための変化ではなく、拾っていくための変化。「SALVAGED(遺されたものを引き上げる)」という言葉をタイトルにしたEPは、1stアルバム『Flesh and Blood』の楽曲群を再編集することで、次の新たなダイナミズムと進化の兆しを探す、バンドとしての軌跡が詰まっている。