L→R コーイチ(Vo)、カイ(Dancer)、リョウガ(Dancer)、タクヤ(Dancer)、ユーキ(Dancer)、ユースケ(Dancer)、タカシ(Vo)

L→R コーイチ(Vo)、カイ(Dancer)、リョウガ(Dancer)、タクヤ(Dancer)、ユーキ(Dancer)、ユースケ(Dancer)、タカシ(Vo)

【超特急】“生まれ変わっても、愛し
てる。”って言わせたい

前作から約2年振りに放たれる2ndアルバム『Dramatic Seven』は、“第七天=最高の天国”をタイトルに掲げたリード曲に、メンバーそれぞれのパーソナリティーを投影した意欲作。際立つ個性が重なり大きなパワーとなって、そのスピードはさらに加速していく。
取材:清水素子

新曲は全て“愛”がテーマ。カギを握る
のは七つの大罪!?

今回の衣装は、それぞれに異なる動物がモチーフになっているそうですね。

コーイチ
そうなんです。例えば僕はライオンで、よく見るとタテガミやヒゲが付いているんですよ。
カイ
種明かしをすると、僕ら「Beautiful Chaser」(2015年9月発売シングル)の時に“七つの大罪”をテーマにしたMVを作っていて、そこで各自が担当していた罪に対応する動物が、それぞれモチーフになっているんです。僕の場合は“色欲”で、それに対応する動物がサソリだから、狡猾なイメージが衣装にも反映されている…という風に。

なるほど。では、“嫉妬”を担当していたリョウガさんは?

リョウガ
マーメイドです! 最初に聞いた時は驚いたんですけど、自分は身体の線が細いので逆に合うのかなと。やっぱり人魚って、女性のイメージがあるじゃないですか。
タカシ
あぁ、(ディズニーの)アリエル的なね。
ユーキ
じゃ、ガリエルだ(笑)。
タクヤ
僕は“強欲”を表現していたのでハリネズミです。だから、肩にはスタッズが付いていて、フォルムは可愛いのにトゲトゲしてて近寄りがたいっていう。
ユーキ
“憤怒”を担当していた僕はドラゴンなので、衣装も炎をイメージしてます。パッと見はスウェット生地に紐が出てるだけに見えるかもしれないですけど、踊ると迫力がすごいんですよ。
リョウガ
ただ、隣にいると紐がパシパシ顔に当たって痛い!
タクヤ
だから、どんどん切っていって、今はすごく短くなった(笑)。
ユースケ
僕は見ての通り虎です。大罪の担当は“暴食”なので、虎の勢いに負けないくらいのエネルギーを出していきたいんですけど…実は、虎を外すとシマウマ柄が表れるんですよ。
カイ
あぁ、虎に食べられている最中ってことね(笑)。
ユースケ
そうそう! たぶん、そういうこと。
タカシ
消化悪いなぁ(笑)。僕はフェニックスです。七つの大罪では“怠惰”に対応する動物で、すごく伝説感があるから、ロマンチストな自分にはイメージが合うんじゃないかなって。

結果、それぞれの個性が際立っていますよね。今回のアルバム『Dramatic Seven』でも、7人それぞれのストーリーが綴られているとのことですが、どうしてそこまでメンバー個々をフィーチャーすることにしたのでしょう?

カイ
今年の9月にタカシが成人を迎えて、全員が二十歳を越えて。今まで“ダサカッコ良い”って“ダサい”が先に紹介されることの多かった僕らだけど、より大人でカッコ良い部分を前に打ち出していくための第一弾が、このアルバムなんです。だから、1曲目の「Seventh Heaven」で思い切りカッコ良く始まりながらも、その後はメンバー曲でちょっとダサかったり、可愛い部分だったり、バラエティー豊かな要素を見せて、新しい超特急らしさを打ち出していこうと。そこが今回の作品テーマである“生まれ変わっても、愛してる。”ということで、僕たち超特急自身が生まれ変わって再スタートを切りたいし、その象徴となる「Seventh Heaven」を僕たちの代表曲として、今後もっと広げていきたいですね。
リョウガ
新曲はどれも何かしらの“愛”がテーマになっていて、幕開けの「Seventh Heaven」は、その愛を求めていくためのプロローグ曲なんですね。そこからシングル曲に交じってメンバーそれぞれにスポットを当てた新曲が入っていて、例えば3曲目の「超えてアバンチュール」は僕の曲なんです。だから、歌詞にも“マーメイド”と入っているし、テーマが“二次元愛”になっているのも、実際に僕がオタクだから(笑)。ほんと三次元には興味がないので、三次元の世界はもういい、二次元の世界に行こう!という歌になってます。

超特急のコミカル要素が全開の曲で、メンバーがアニメの名台詞を叫んでいたりと遊び心も満載ですが、そこで“リア充はみんな爆発だ!”と歌っているくせに、続く「LIBIDO」では“早くリア充になりたい!”と叫んでいるのが面白い。

カイ
それ、叫んでいるのは僕です(笑)。テーマは“秘めたる愛”で、今の時代ってゆとりだとか草食系男子だとか、気持ちを表に出さずに自分の内に秘めたり、妄想だけで完結する傾向があるじゃないですか。そういった僕たち世代の気持ちを、あえて親世代が青春時代に聴いていたような歌謡曲チックな楽曲に乗せたら、そのアンバランスさが面白いんじゃないかなと。まぁ、色欲担当ということで、これも一種の“性”を剥き出しにした曲なんです。
ユーキ
「Beasty Spider」は“略奪愛”で、感情のままに生きてる僕らしい曲ですね。とにかく抑え切れない欲情に満ちて、危険なトラップに踏み込んでしまう…という。曲もダンスナンバーで、これはカッコ良いサイドの超特急。

「Whiteout」は色から察するにタカシさん?

タカシ
はい。テーマは“大人の愛”で、今までは大人っぽい楽曲でも、ちょっと背伸びしてる感じが正直あったんですよ。でも、今年は成人も迎えましたし、自然体でもしっかり大人として歌っていこうと。この曲はそれの第一弾で、ジャズっぽい楽曲に少しポップな感じも残っているところも、“成長中”な今の自分に合ってるんじゃないかなと思います。
コーイチ
特に今回は歌謡曲とかポップスとか今までと違う角度の曲も多くて、そういう曲にタカシの声ってバシッ!とはまるから、より彼の存在意義が明確になった気がしますね。
ユースケ
「Peace of LOVE」のテーマは“人間愛”で、誰かに愛を届けるという気持ちのこもったミドルバラードです。今まで自分はアッパー曲で変顔するようなタイプだったんですけど、そこは“生まれ変わっても、愛してる。”がテーマなので、ちょっと“ユースケ一回お休み!”って感じです。
コーイチ
逆に等身大じゃない? むしろ、“ユースケおかえり!”って気もする。
タクヤ
うん。今までどっか行ってたネジが見つかった感じ。
ユースケ
あぁ、自分の中でね。ほんわかするような、日常の愛を描いている歌です!
コーイチ
「ライオンライフ」はもちろん僕の曲。担当してた罪も傲慢ですし、元気良さと“強気な愛”を表現した曲だから、いきなり冒頭から関西弁で《この目がええんやろ?》って上から攻めてるんです。なのに、サビでは《ずっきゅんどっきゅん》とか可愛いことを言って、二面性をきれいに表していたり。関西弁で歌うのは初めてだったんですけど、やっぱり歌いやすかったですね。なんと言っても母国語ですから(笑)。
タカシ
確かに!

ヴォーカルがふたりとも関西出身で良かったです(笑)。そして、トリ前の「Clap Our Hands!」がタクヤさんの曲で。

タクヤ
この曲のテーマは“与え合う愛”なので、ライヴでも終盤で8号車(超特急のファン)と想いをひとつにして、お互いの愛をぶつけ合える大切な一曲になればいいなぁと。曲調は意外とアップテンポだから、8号車と一緒にクラップしたいですし、僕たちの声とかも入っているので、その辺りも注目して聴いていただきたいです。

つまり、ハリネズミが棘ではなく、柔らかいお腹を見せている曲だと。

タクヤ
そうです、そうです!
タカシ
喜ぶからね。そこ触ったら(笑)。

OKMusic編集部

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