金曜ロード3週連続るろうに剣心祭り終了。ワンオクの主題歌を振り返る

金曜ロード3週連続るろうに剣心祭り終了。ワンオクの主題歌を振り返る

金曜ロード3週連続「るろ剣」祭りも
本日で終了。主題歌のワンオク3作品
を改めて振り返る。

2015年10月23日から3週連続でテレビ放送していた「るろうに剣心」祭り。劇場公開された3部作を一挙に放送するこの企画が話題となりましたが、ここですべての主題歌を手がけた、ワンオクことONE OK ROCKの作品に込めたイメージやメッセージを振り返ってみたいと思います。

■ONE OK ROCKとは?

2005年に結成された人気ロックバンドで、国内外で活躍しています。国内ツアーはもとより、海外ツアーも数多くこなしています。徐々に頭角を現してきたバンドでもあり、メンバーそれぞれのたゆまぬ努力が実を結んだ実力派です。
メインボーカルのTakaは、元ジャニーズの人気グループNEWSのメンバーであり、バンドリーダーのToruが彼のヴォーカルをライブで聴いた時にスカウトしたという経歴があります。メンバーそれぞれが個性ある色を出しており、音楽活動を通してお互いを高め合うような活動をしているバンドです。

■第一部主題歌「The Beginning」

第一作目ということで導入的なイントロで始まる流れになっています。タイアップが決まる以前から原曲はすでにできていて、映画に合わせて編曲と歌詞の制作が行われる形で出来上がった曲です。
バンドメンバーと、映画で主演している佐藤健はプライベートで交流が深く、彼の映画に対して取り組む気持ちに共感してこの曲を選んだというエピソードがあります。他にも主題歌の候補が何曲か制作される中で、最終的に採用されたのがこの曲です。
「自分たちを客観的に見て、今までのことをリセットしつつコンティニューしたい」という気持ちが込められているといいます。物語の始まりを演出するのにふさわしい仕上がりで、映画の原作を知っている人でも期待感を抱かせてくれます。

■第二部主題歌「Mighty Long Fall」

第二作の主題歌として起用されたこの曲は、物語の中核に迫るような激しさがあります。京都を舞台に繰り広げられる剣心たちの戦いに期待感を持たせるような仕上がりです。
ファンからも曲がかっこいいという声が多く、MVでもVFXを駆使した斬新な仕上がりになっています。京都大火編ということで、破壊をイメージしたというこの曲にふさわしいストーリー展開になっており、映画のイメージと重なりあうような勢いに圧倒されそうです。

■第三部主題歌「Heartache」

サブタイトル「伝説の最後」とあり、敵である志々雄の最後を揶揄したものと受け取れます。それにふさわしい鎮魂歌のような曲調は、第二作目とは対極のイメージを持たせてくれるでしょう。
原作とは異なる展開で結末を迎えた前作に対して、続編への期待を抱かせてくれます。どちらかといえば、OPよりはEDという印象をもつような仕上がりですが、2作目と3作目の繋がりを連想させる内容とも言えるでしょう。

■アニメ版とのイメージの差異は?

アニメ版では、JUDY AND MARYの「そばかす」をはじめとして、数々の曲が採用されてきました。アニメはほぼ原作に忠実な内容になっているため、曲調もそれに準じたものになっていますが、劇場版では原作との多少の違いや演出が見られます。主題歌にもそうした影響が出ているように感じます。
3部作それぞれの映画の内容を際立たせるような曲調は、ワンオクのようなメッセージ性の強いロックミュージックならではと言えるでしょう。
3週連続放送ということで、劇場で見られなかった人にはまとめてみるチャンスでしたし、同時に、3部作全ての主題歌を手がけたワンオクの楽曲を楽しめる機会でした。映画のイメージに合わせて作られた主題歌の雰囲気を存分に味わえたのではないでしょうか。るろ剣を通じて初めてワンオクを知った方もいると思いますが、今後のワンオクが提供するアツイ楽曲にも注目しましょう!
金曜ロード3週連続るろうに剣心祭り終了。ワンオクの主題歌を振り返る

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着