映画「女の子よ死体と踊れ」(左から)朝倉加葉子監督、ゆるめるモ!のけちょん、ようなび、ちーぼう、あの、もね ©2015 YOU’LL MELT MORE!Film Partners

映画「女の子よ死体と踊れ」(左から)朝倉加葉子監督、ゆるめるモ!のけちょん、ようなび、ちーぼう、あの、もね ©2015 YOU’LL MELT MORE!Film Partners

「次何をやるんだろうって想像させる
アイドルチーム」ゆるめるモ!主演映
画公開インタビュー

10月31日(土)より公開される映画「女の子よ死体と踊れ」の主演を務める、6人組のアイドルチーム・ゆるめるモ!。今回映画公開を目前に控えた彼女たちと、メガホンを握った朝倉加葉子監督に映画について、そしてアイドルについて語ってもらった。
「ニューウェーブアイドルグループ」というコンセプトのゆるめるモ!はアイドル活動の傍ら、ミドリカワ書房やPOLYSICSのハヤシらとコラボやサマソニに出演するなど、事務所に所属せず、自分たちで独自のアイドル活動を行う、注目の6人組のアイドルユニット。

今回、彼女たちの初主演映画となる「女の子よ死体と踊れ」についてエピソードや見どころ、そしてアイドルについて、ゆるめるモ!の、ちーぼう、けちょん、ようなび、もね、あの(※しふぉんは都合により欠席)と、監督の朝倉加葉子氏とともに熱く語ってくれた。

■ゆるめるモ!主演「女の子よ死体と踊
れ」予告篇

■最初は私たちで良いのかなって思いま
した(ちーぼう)

―― 映画を撮ることになったきっかけは?

【朝倉】TRASHーUP!!という雑誌があって、そこの編集部からの企画でゆるめるモ!さんと映画をやりませんか?というお話があって映画を制作することになりました。

―― そのお話を聞いてゆるめるモ!さんはいかがでしたか?

【ちーぼう】最初は私たちで良いのかな?と思いましたが、アイドルで映画に出れるというのは貴重な機会なので嬉しかったです。

【けちょん】私も映画なんてもう少し売れてからだと思っていたので、ワンマンライブの前だったのでもう少し落ち着いてからやりたいなと思いました。

【ようなぴ】ほとんど言われちゃいましたけど、最初はどんな内容かも聞いていなかったので、ゆるめるモ!で映画ってどんな内容になるんだろうって思いました。

【もね】私も実は最初は乗り気じゃなくて(笑)やるんだったらライブの集客になるような感じが良いかなと思ってたのですが、他のアイドルグループでも映画をやったりしているので、私たちは今まで道なき道を切り開く形でやってきたので、他のグループとどういった形で違うことをやれるのかなと思いました。

【あの】やるんだったらもっと稽古とかやるのかなと思っていたら、思ってたより時間もなくて撮影が始まったので、大変でした(笑)

―― 監督、みなさんビックリしたという印象だったみたいですが(笑)どれくらいのスケジュールでこの映画のお話が決まったんですか?

【朝倉】はじめにお話を頂いたのが2014年冬位で、2015年の頭になってお話の骨格が出来てからゆるめるモ!さんにお会いして、一人ひとりとお話して参考にしながら、ゆるめるモ!がやって意味がある内容に近づけていって、4月から撮影を始めました。なので、彼女たちが映画のお話を聞いたのって今年に入ってから?

【ようなぴ】前から映画のお話が決まったことは聞いていたんですが、その後特に話しも無くて、2月くらいに急に撮るからって言われて……(笑)

■ゆるめるモ!でなければ絶対こんなお
話にはならなかった(朝倉)

―― 実際に出演してみて最初の印象から心境の変化はありましたか?

【ちーぼう】演技の経験が無かったので練習した方が良いかなと思っていたのですが、実際の役どころもちーぼうだったので、素の自分を出してやれば良いかなと思って実際はそれほど難しいとは思わなかったですね。

【けちょん】演技というかセリフでいっぱいいっぱいで(笑)どう言えば良いのかとか、どう動けば良いのかとか難しかったです。

【ようなぴ】私は演技をしたという感覚はあまりなくて、演技経験もないので演技をしても不自然になっちゃうと思ったので、撮影している空間に自然に居ようとし心がけました。

【もね】ゆるめるモ!のメンバーのキャラクターを活かしている設定だったので、良い意味で想像通りで、こういう感じになるんじゃないかなって思っていたことが結構当たっていたので、それほど苦労なくできました。

【あの】演技の知識はゼロだったので、最初はどうやれば良いのかと思ったのですが逆に知らなかったからこそ、自然に素が出せて映画が出来たんだと思います。

―― 監督は彼女たちと撮影してみて、どうでしたか?

【朝倉】ゆるめるモ!さんは知ってはいたんですけど、映画をやることになってライブなどを見させていただいて音楽もいろいろな事をやっていて、凄くキャラクターがあるグループで、改めて“面白い娘たちだな”と思いました。

映画ではそんな彼女達の面白さを私なりに強調してお話に組み込みたいなと思っていたので、実際出来上がってみて改めて思ったのは、他のアイドルグループだったら絶対こんなお話にならなかっただろうし、テイストもラストの感じもこんな感じにはならなかっただろうなって思います。

ゆるめるモ!と最後までこの映画を作れてよかったなと思います。

死人役なのに笑いを堪えるのに必至(あ
の)

―― 撮影を通してなにか気づいた点とかエピソードとかありましたか?

【ちーぼう】メンバーといる時間が長かったので、普段は一緒に寝たり同じご飯を食べたりすることがあまりないので、メンバーの知らない顔とかプライベートな所とか知ることが出来て、合宿みたいで楽しいことがたくさんありました。

【けちょん】現場にヤクザ役の方とかキャバ嬢役の方とか社長役の俳優さん達がいて普段は優しい人たちなのですが、いざ演技のスイッチが入ると本当にビビるくらい怖くて、それを間近で見れたことが良かったです。

【ようなぴ】撮影でモデルガンを打つシーンがあったのですが、結構本格的なシーンで廊下を走ってヤクザを追い詰めてかっこ良くポーズを決める所が結構気持ちよくて“どや感”が出てて(笑)ぜひこのシーンを観て欲しいです。

【もね】普段ライブの映像で自分たちを観ることは出来るんですけど、映画のキャラクターを演じている、いつもの歌って踊っている私達とは違った面を観て欲しいと思います。

【あの】僕が演じている死人(笑)をみんなが楽しませようとしてくれるシーンで、今日は来れなかったしふぉんがバイオリンを弾く場面があって、みんなで“弾こう”って言ってるのに“今ちょっと無理”って凄く拒否するところが面白かったです。

それと、ちーぼうとお互い凄く長いセリフの掛け合いのシーンで目を合わせながらやらなければいけなかったので、笑いを堪えるのが大変で(笑)セリフを頑張って出す事で必死だったので、4回位見てくれた人は、「あっ今頑張ってセリフ出してるんだな」って思って観て欲しいです。(笑)

―― 死んだ人を演じる上で苦労などもあったりしましたか?

【あの】そうですね、本当に寝ちゃったり、メンバー風邪引いたのか変な声だったりしてニヤついたりした事もありました(笑)

【朝倉】イケてるシーンはそのまま使っているので、そこら辺も想像しながら二度三度観ていただけると楽しいかなと(笑)

■次何をやるんだろうって想像させるア
イドルチーム(朝倉)

―― ゆるめるモ!さんはアイドル活動の他にもいろいろなアーティストさんとコラボなどもやられていますが、アイドル:アーティストとして比率はどれくらい?

【ちーぼう】そうですね、私はアイドル1、アーティスト9くらいの気持ちでやっていたりします。

【ようなぴ】私は逆にアイドルだから許されているというか、アーティストと言うにはダンスも下手だし(笑)アイドルだから今のこの活動が面白いと評価されているのかなっていう意識でやっています。

【けちょん】でもゆくゆくはアーティスト的な感じになりたいと思います。

【ようなぴ】でもみんな違うかも。

【朝倉】私は(笑)私がが思っている今のアイドルグループって、ここ数年くらいで、バンドとかアーティストとちょっとジャンルが違うだけで、表現手段が違うだけで概念的なそのチーム感という部分ではみんな同じじゃないかと思います。

そういう意味でいうとゆるめるモ!って、新しいことをやってみようというか、どんどん面白いことを思いついたら一歩先に進んでみようという意識が高い、ある意味お客さんを裏切るというか、次何をやるんだろうって想像させるアイドルチームなのかなって思いますので、この映画を通してその辺を感じて貰えたらと思っています。

―― そうですね。この映画を観て、年末のZEPPライブでもりあがって、来年ゆるめるモ!が何をやっているのかということを楽しみにしたいと思います。ありがとうございました!

【一同】ありがとうございました!
彼女たちが主演を務め、主題歌を歌う映画「女の子よ死体と踊れ」は、10月31日(土)よりシネマート新宿、11月14日(土)よりシネマート心斎橋、名古屋シネマスコーレ、12月5日(土)より仙台・桜井薬局セントラルホール、12月12日(土)より広島・横川シネマ、12月19日(土)より福岡・中洲大洋映画劇場ほか全国順次公開される!
映画「女の子よ死体と踊れ」(左から)朝倉加葉子監督、ゆるめるモ!のけちょん、ようなび、ちーぼう、あの、もね ©2015 YOU’LL MELT MORE!Film Partners

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