金曜ロード3週連続「るろうに剣心」
!映画を3倍楽しむ原作の読み方
読まなきゃソン。佐藤健主演の映画「るろうに剣心」シリーズは、「うまくいったアニメ・漫画 実写化ベスト10」というものがあったら、まちがいなく上位に食い込んでいるのではないだろうか。アベンジャーズ顔負けの完成度だろう。
金曜ロードショー・3週連続放送を祝して、原作について紹介していきたい。
原作の同名漫画は和月伸宏が1994年から1999年まで週刊ジャンプにて連載、累計5000万部を売り上げた、モンスターコミックだ。
原作の同名漫画は和月伸宏が1994年から1999年まで週刊ジャンプにて連載、累計5000万部を売り上げた、モンスターコミックだ。
その原作の魅力は、当時類を見ない「少年誌での時代劇もの」。しかも幕末を描いた作品の中でも、その後の志士や剣士たちを追った漫画は思いあたる限り無いように思う。
本作を読んで幕末を勉強しまくった、という少年少女も多かったのでは。
そして、時代物でありながら登場人物たちの悩みは現代の若者に訴えるものだ。
本作を読んで幕末を勉強しまくった、という少年少女も多かったのでは。
そして、時代物でありながら登場人物たちの悩みは現代の若者に訴えるものだ。
ジャンプといえば「友情」「努力」「勝利」が描かれていることが鉄則だが、「るろ剣」は、プラス登場人物たちそれぞれが抱える「孤独」を描いている。
そして「生きる理由・生きる場所の模索」という哲学的なテーマもあり、さらに人気を加速させる理由になっている。
そして「生きる理由・生きる場所の模索」という哲学的なテーマもあり、さらに人気を加速させる理由になっている。
さて、23日に金曜ロードショーで放送される「るろ剣」は原作1~6巻までを包括したものだ。
原作を知っている人であれば、「よくぞここまでを2時間強に集約できたなあ~」と感想を持つ人も多いのではないだろうか。原作のテーマが一貫しているからこそできる技と言える。
3、4巻で描かれた「武田観柳邸」が主軸になっているが、登場人物「鵜堂刃衛」「外印」「戊亥番神」のエピソードがうまくミックスされている。
原作を知っている人であれば、「よくぞここまでを2時間強に集約できたなあ~」と感想を持つ人も多いのではないだろうか。原作のテーマが一貫しているからこそできる技と言える。
3、4巻で描かれた「武田観柳邸」が主軸になっているが、登場人物「鵜堂刃衛」「外印」「戊亥番神」のエピソードがうまくミックスされている。
ただ、御庭番衆は出てこない。
やはり映画から観た人には原作を読んでみてほしい。お頭と御庭番衆の関係は「るろ剣」のファンをさらに増やした基盤になっているとも思う。
あと、映画版ではどうしても時間の都合上、主人公・剣心とヒロイン・薫の歩み寄り、さらに少年・弥彦や、ケンカ屋・左之助のバックボーンが一足跳びになってしまう。原作ではどのような過去を背負っているのか、どう心を通わせていったかが丁寧に描かれている。
やはり映画から観た人には原作を読んでみてほしい。お頭と御庭番衆の関係は「るろ剣」のファンをさらに増やした基盤になっているとも思う。
あと、映画版ではどうしても時間の都合上、主人公・剣心とヒロイン・薫の歩み寄り、さらに少年・弥彦や、ケンカ屋・左之助のバックボーンが一足跳びになってしまう。原作ではどのような過去を背負っているのか、どう心を通わせていったかが丁寧に描かれている。
メディアミックスのお手本
しかし、映画から入った人にも「このキャラクターは何?」と興味を持たせるのは、メディアミックスのお手本と言えるのではないだろうか。
さらに監督も俳優もスタッフも、プロの仕事として原作の再現度へのこだわりが感じられる。その本気の作り込みが、漫画ファンをも納得させる完成度を実現しているのだろう。
さらに監督も俳優もスタッフも、プロの仕事として原作の再現度へのこだわりが感じられる。その本気の作り込みが、漫画ファンをも納得させる完成度を実現しているのだろう。
原作通りのセリフもベストチョイスされている。
剣心の「拙者は流浪人…」や、恵び「あなたと私は一蓮托生…」などなど。
昔読んでいた人や、今もファン! という人はもちろん、原作は読んだことがない人も。コミック予習からの、金曜ロードショーチェック、さらに、コミック復習、とコアに楽しんでみてはどうだろう。1~6巻だけで「るろ剣」の世界を3倍楽しめるはずだ。
にわかマニアもいいじゃない。面白いんだから。
剣心の「拙者は流浪人…」や、恵び「あなたと私は一蓮托生…」などなど。
昔読んでいた人や、今もファン! という人はもちろん、原作は読んだことがない人も。コミック予習からの、金曜ロードショーチェック、さらに、コミック復習、とコアに楽しんでみてはどうだろう。1~6巻だけで「るろ剣」の世界を3倍楽しめるはずだ。
にわかマニアもいいじゃない。面白いんだから。
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