日仏で大ヒット!映画『岸辺の旅』蒼
井優さんがトークイベントに登場
黒沢清監督にとっては、初のロードムービー、そして初のメロドラマと評価されている本作は、深津絵里と、浅野忠信というまさに国際的にも活躍する日本映画界を代表する2人の実力派が夫婦役で、この“究極のラブストーリー”を演じている。本作で黒沢清監督とは初顔合わせとなる深津絵里、そして黒沢清監督作品には映画としては『アカルイミライ』以来12年ぶりの出演となる浅野忠信という最強タッグに加えて、浅野忠信演じる夫優介と深い関係にあった女性朋子を演じるのが蒼井優だ。
日仏で大ヒット!映画『岸辺の旅』蒼井優さんがトークイベントに登場 (C)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS
夫との関係について決着をつけようと朋子の元に向かう妻の瑞希。演技派女優二人による、ハラハラドキドキの女のバトルが大きな話題となっている中、満を持して蒼井優がメイン館であるテアトル新宿にて10月11日に行われた黒沢清監督との対談トークイベントに登場した。
濃紺に黒のレリーフ調のプリントの秋らしいワンピースに身を包んだ蒼井優が舞台に登場すると、立ち見の出た満員の場内の観客より大きな歓声が上がった。
以下、蒼井優さん、黒沢清監督のトーク詳細です。
蒼井優の談話
「今回の撮影は2時間くらいで、本当に短い出演なのにこういう場所に呼んでいただいて光栄です。台本を読んだときには、すごい役がきてしまったなって思ったのと同時に、浅野さんにちょっとでも気に入ってもらえた役で、しかも深津さんと対峙するようなこんな恐ろしいオファーはないなと思って。でも黒沢監督とは一度『贖罪』という作品を一緒にやらせていただいて、その現場がすごく楽しかったので、またお仕事できるんだったら玉砕してもいいかと思ってやらせて頂きました。現場ではすごく緊張していたので、結果的には深津さんがやってくださるので、それに合わせてやっていっただけなんです。深津さんとは舞台を見に来てくださったり、私が拝見したりした時に裏でご挨拶をさせていただいたことはありましたが、共演は今回が初めてでした。現場では深津さんが机を挟んで目の前にいて、とてもじゃないけど世間話ができるような感じではないくらいの集中力をもたれた方なんだなと思いました。それで私、わーっカッコイイって思って。すぐに憧れちゃうから。『岸辺の旅』の撮影は、ちょうど別のドラマの撮影中で、深津さんのカッコよさにしびれてしまい、やろう!と思って。深津さんの座り方がとてもきれいで、あの姿勢だけだったら真似してもばれないんじゃないかって私の深津イズムが思って。ドラマの現場に戻ってからそれをずっとやっていたんです。そしたらそのままぎっくり腰になっちゃって(会場爆笑)。私の腰にきていたので、完敗でしたが、出来上がった完成した映画では、あぁ、怖いな。私こんな顔していたんだって思いました。」
黒沢監督の談話
「上映前に挨拶するときは何となく適当なことをぼんやり曖昧に言っているのですが、今日は見終わられた方達ということで気楽というか覚悟しているというか…。こんな映画を作ってしまいました! 最後までつきあってくれてありがとうございました!
僕にしては珍しいのですが、脚本を書いている途中から朋子訳は蒼井優さんがいいんだけどと、強く言っていました。普通この人がいいな、あの人がいいなというのはあっても、スケジュールが合って出てくれそうな方で絞っていくのですが、今回の場合は多少時間が厳しくても撮影は半日で終わるから、この役はなんとか蒼井さんで! と脚本を書いている途中から思っていました。
深津さんと蒼井さんのお二人には、だいたい自分がどうやればいいか分かっていて、このへんで二人がリングに上がって、このへんでジャブをくりだして、このへんでゴングが鳴って。まず蒼井さんから軽くパンチがはいって深津さんも善戦するんですが、蒼井さんの圧倒的な圧勝で、と。それで、分かりました。ではよろしくという感じで撮影しました。最初このシーンは、深津さんのアップで終わるはずでしたが、その後深津さんの後ろ姿になるので、蒼井さんのアップで終わればすごいものにななと思って、編集でそのようにしました」
夫との関係について決着をつけようと朋子の元に向かう妻の瑞希。演技派女優二人による、ハラハラドキドキの女のバトルが大きな話題となっている中、満を持して蒼井優がメイン館であるテアトル新宿にて10月11日に行われた黒沢清監督との対談トークイベントに登場した。
濃紺に黒のレリーフ調のプリントの秋らしいワンピースに身を包んだ蒼井優が舞台に登場すると、立ち見の出た満員の場内の観客より大きな歓声が上がった。
以下、蒼井優さん、黒沢清監督のトーク詳細です。
蒼井優の談話
「今回の撮影は2時間くらいで、本当に短い出演なのにこういう場所に呼んでいただいて光栄です。台本を読んだときには、すごい役がきてしまったなって思ったのと同時に、浅野さんにちょっとでも気に入ってもらえた役で、しかも深津さんと対峙するようなこんな恐ろしいオファーはないなと思って。でも黒沢監督とは一度『贖罪』という作品を一緒にやらせていただいて、その現場がすごく楽しかったので、またお仕事できるんだったら玉砕してもいいかと思ってやらせて頂きました。現場ではすごく緊張していたので、結果的には深津さんがやってくださるので、それに合わせてやっていっただけなんです。深津さんとは舞台を見に来てくださったり、私が拝見したりした時に裏でご挨拶をさせていただいたことはありましたが、共演は今回が初めてでした。現場では深津さんが机を挟んで目の前にいて、とてもじゃないけど世間話ができるような感じではないくらいの集中力をもたれた方なんだなと思いました。それで私、わーっカッコイイって思って。すぐに憧れちゃうから。『岸辺の旅』の撮影は、ちょうど別のドラマの撮影中で、深津さんのカッコよさにしびれてしまい、やろう!と思って。深津さんの座り方がとてもきれいで、あの姿勢だけだったら真似してもばれないんじゃないかって私の深津イズムが思って。ドラマの現場に戻ってからそれをずっとやっていたんです。そしたらそのままぎっくり腰になっちゃって(会場爆笑)。私の腰にきていたので、完敗でしたが、出来上がった完成した映画では、あぁ、怖いな。私こんな顔していたんだって思いました。」
黒沢監督の談話
「上映前に挨拶するときは何となく適当なことをぼんやり曖昧に言っているのですが、今日は見終わられた方達ということで気楽というか覚悟しているというか…。こんな映画を作ってしまいました! 最後までつきあってくれてありがとうございました!
僕にしては珍しいのですが、脚本を書いている途中から朋子訳は蒼井優さんがいいんだけどと、強く言っていました。普通この人がいいな、あの人がいいなというのはあっても、スケジュールが合って出てくれそうな方で絞っていくのですが、今回の場合は多少時間が厳しくても撮影は半日で終わるから、この役はなんとか蒼井さんで! と脚本を書いている途中から思っていました。
深津さんと蒼井さんのお二人には、だいたい自分がどうやればいいか分かっていて、このへんで二人がリングに上がって、このへんでジャブをくりだして、このへんでゴングが鳴って。まず蒼井さんから軽くパンチがはいって深津さんも善戦するんですが、蒼井さんの圧倒的な圧勝で、と。それで、分かりました。ではよろしくという感じで撮影しました。最初このシーンは、深津さんのアップで終わるはずでしたが、その後深津さんの後ろ姿になるので、蒼井さんのアップで終わればすごいものにななと思って、編集でそのようにしました」
映画『岸辺の旅』は、テアトル新宿ほか大ヒット上映中! (C)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS
映画『岸辺の旅』は、テアトル新宿ほか大ヒット上映中!
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映画『岸辺の旅』は、テアトル新宿ほか大ヒット上映中!
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配給:ショウゲート
(C)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS
(C)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINEMAS
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