木村拓哉×三池崇史監督で映画化される「無限の住人」 (c)沙村広明/講談社 c2017映画「無限の住人」製作委員会

木村拓哉×三池崇史監督で映画化される「無限の住人」 (c)沙村広明/講談社 c2017映画「無限の住人」製作委員会

木村拓哉、不老不死の侍に挑戦!マン
ガ「無限の住人」三池監督が実写化

木村拓哉が、2017年に三池監督の手により実写映画化される、映像化が難しいと言われていた沙村広明の人気剣客アクション「無限の住人」(講談社)で、不老不死の侍を演じる事がわかった。木村の時代劇出演は10年ぶりとなる。
木村の演じる主人公・万次は、<百人斬り>の威名を持つ伝説の侍。唯一の肉親である妹を眼前で殺され、自らも満身創痍で仇討に向かうが、目の前に現れた謎の老婆に不老不死の肉体を与えられ、無限の命を生きることになる。そして、逸刀流(いっとうりゅう)に両親を殺され、実家の剣術道場を潰された少女・浅野凜(あさのりん)は仇討ちを遂げるため、万次に用心棒を依頼。依頼を受けた万次は、凜と共に逸刀流との戦いに身を投じてゆく。

■木村拓哉「“死ねない”と考えるか“
不死身”ととるかは一線上」

「武士の一分」以来の10年ぶりとなり時代劇の主演となる木村は、この作品について「好きな世界観。万次を「死ねない」と考えるか、「不死身」ととるかは一線上にあると思う」と話し、「今の社会では想像できないものすごい<痛み>を背負っているキャラクターなので、思いきりと、バランスの取り方をうまくやらないと、観てくださる方に納得してもらえない」と今回演じる万次について語っている。

小岩井宏悦プロデューサーは「<死なない侍>という存在が数十年もトップの俳優として色あせない彼の存在感と重なり、アクションを具現化する身体能力、色気、この作品が持つ哲学を支えることができる人間力など、確かに彼しかいない」と、木村のキャスティングの理由を明かす。

■原作は全30巻にも及ぶ映像化困難と言
われた長編剣客アクション

原作は、その時代劇を超えた圧倒的な画力と斬新な殺陣描写が全30巻にわたり展開される、沙村広明の同名長編剣客アクションマンガ(講談社刊)。奇抜な衣装を身にまとう登場人物や独創的な武器が多数登場する独特の世界観、主人公が不老不死の肉体を持つという点で、幾度と無く実写化の企画が持ち上がるが、全30巻と長編ストーリーの映像化は難しく、なかなか実現に至らなかったというが、今回ようやく実現することになった。
今回メガホンを握る三池監督も「昭和と平成を串刺しにするスーパースター・木村拓哉を用心棒(主人公の万次)につけた我ら映画界の逸刀流・三池組は世界最強である。これはそういう映画です。」と、木村とタッグを組む、映像化困難と言われた原作の実写化に自信をみせる。

また原作者・沙村広明も「原作は22年前に始まった自分の処女連載作品なので、いま読み返せば至らぬ点が山のようにありますが、映画がそれらをフォローし、かつ映画ならではの醍醐味を様々に付加していただければ幸いです。」と、この映像化に期待を寄せている。


この映画「無限の住人」の公開は2017年、撮影開始は2015年11月を予定しているという。キャスト情報などは今後発表していくとのことだ。

■万次役・木村拓哉コメント 

今回参加するにあたって三池崇史さんという存在が大きかったですし、映画監督が映画を撮りたいという前提で自分を欲してくれたということが一番大きかったです。映画監督に求められるというのは役者にとって最もありがたいことなので、「三池崇史監督が僕のことを要してくださった」という事実に、自分の中でなんかざわめいた、という気持ちがありました。

原作は、僕自身、好きな世界観ですし、万次を「死ねない」と考えるか、「不死身」ととるかは一線上にあるものだと思います。原作にある「死なない」ことと「死ねない」ということの向き合いについては、今回の脚本にも描かれているので、そこをどう体現するのか、監督が求めるものがどこなのか、頭でっかちにならずに現場を体感しながら演じたいと思います。

監督もプロデューサーも目線の先に海外を意識しているなと感じましたし、僕自身もヨーロッパはじめ海外の方々にも観ていただけたらと思っていますが、まずはしっかり演じることだと思っています。あとは、三池監督がアクションにしてもドラマにしても、三池監督のエンターテイメントにしてくれるので、もちろん自分の“個”はありますけど、現場では監督の求める“素材のひとつ”だと思うので、共演者、スタッフと集中して現場に臨みたいと思います。

■三池監督、原作者、プロデューサーコ
メント

◇三池崇史コメント  
昭和と平成を串刺しにするスーパースター・木村拓哉を用心棒(主人公の万次)につけた我ら映画界の逸刀流・三池組は世界最強である。これはそういう映画です。

◇原作者・沙村広明コメント  
原作は22年前に始まった自分の処女連載作品なので、いま読み返せば至らぬ点が山のようにありますが、映画がそれらをフォローし、かつ映画ならではの醍醐味を様々に付加していただければ幸いです。大好きな監督さんと日本最高峰の主演、才能ある様々なキャストとスタッフの力を借り、『無限の住人』に再び命が吹き込まれるのを心から楽しみにしています。 

◇プロデューサー・小岩井宏悦コメント  
世界22カ国を熱狂させた、このカリスマコミックを映像化するという無謀なチャレンジを現実にできる監督は三池監督しかおらず三池監督が面白がってくれたところから、すべてが始まりました。死なない侍のアクション、壮絶なまでのドラマ、多彩なキャラクター、映像化の困難さは最高レベルです。監督から、木村拓哉くんの名前が出た時に、確かに「死なない侍」という存在が数十年もトップの俳優として色あせない彼の存在感と重なり、アクションを具現化する身体能力、色気、この作品が持つ哲学を支えることができる人間力など、確かに彼しかいない、と目からうろこでした。

昔、テレビドラマ『ラブ・ジェネレーション』を一緒にやってますから話してみます、と監督には言ってみたものの、この徹底的に傷つく壮絶なキャラクターを引き受けてもらえるか、恐る恐る提案したところ現実になりました。

このリリースが世の中に出るまで、信じないようにしています(笑)。
これまで、WBの邦画は国内マーケットを中心にして来ましたが、このコミックを原作として三池監督が撮れば海外映画祭で華々しいきっかけを作り、世界マーケットを目指すという次のステップに行くことができると信じています。脳内映像では、すでに監督タカシ・ミイケが、俳優タクヤ・キムラを連れてレッドカーペットを歩いています。
木村拓哉×三池崇史監督で映画化される「無限の住人」 (c)沙村広明/講談社 c2017映画「無限の住人」製作委員会

OKMusic編集部

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