『ももクロのパクリ』で物議を醸した
クレヨンポップの日本デビューが遅れ
た理由とは?

クレヨンポップで日韓関係の改善を狙っ
ている!?

 クレヨンポップといえば、かつて、コスチュームやCDジャケットがももクロのそれに類似しているということでパクリ論争を巻き起こしたのをはじめ、リリースしたクリスマス・ソングのイントロが『ルパン三世』のテーマ曲の盗用を指摘されるなど、なにかと物議を醸してきたK-POPアイドル・ユニット。一方で、BABYMETALよりも先にレディー・ガガの全米ツアーのオープニング・アクトに起用されるなど、ユニークなパフォーマンスで注目を集めている存在であり、昨年秋にはポニーキャニオンと契約し、早々の日本デビューも正式決定していたわけだが、なぜかその時期はズレ込み、この度、ようやく日本での本格デビュー盤リリースが発表されることに(日本語歌詞によるシングルが7月22日に発売)。いったい、何があった?
「ここまで遅れた一番の理由は、リリースの最高のタイミングを見計らっていたということでしょう。K-POPにおいて男性グループはともかく、女性グループに限っては一時の盛り上がりがないと言われる昨今にあって、今年春以降にリリースされた新生KARA、A-Pinkのニュー・シングルが揃ってオリコン週間ランキングで2位を記録。K-POP女性グループの再興の気運が見られる中、ベストの時期が選ばれたということでしょう」(音楽ライター)

 一説には、いっこうに改善の兆しが見られない日韓関係の影響もあり、先だっての日韓条約60周年式典以後を意識したという見方もあるようだが。
「むろん、そういう側面もあると思いますよ。なんといっても彼女らの魅力は、そのポップな音楽性に加え、これまでのK-POPグループにはなかった日本風の王道アイドル的なビジュアル。売れる要素は十二分に持っており、嫌韓ムードを少しでも排除しておきたいというのは、韓国のグループサイドにしろ、日本のポニーキャニオンサイドにしろ、一致した目論見ですから」(同氏)  ただし、リリース時期が遅れた背景にはこんな事情との噂も……。
「一部では年末に向けて、いわくつきの相手とのコラボが調整されているとも囁かれているんです。多忙な相手にあわせ、年末に共演できるようにスケジュールを調整した結果、7月デビューという形がとられたという見方も確かにあるようです」(別の音楽ライター)
 あの騒動で因縁の2組の共演ともなれば、これ以上の話題性はそうそうないが(笑)。今後彼女らがどんな動きを見せてくれるのか興味は尽きなく、とりあえずは満を持しての日本デビュー・シングルの売り上げのお手並み拝見といきたい。

(文・三橋りの)

おすすめCD:日本限定スペシャルミニアルバム「POP!POP!POP!」/CRAYON POP(ポニーキャニオン)

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