本木雅弘、昭和天皇役で7年ぶりの銀
幕復帰「樹木さんが背中を押してくれ
た」

本作は、半藤一利氏のノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」を原作に、同著者が天皇陛下と共に戦争を終結へと導いた当時の首相・鈴木貫太郎の姿を描いた「聖断」と、阿南惟幾の決断と波乱の生涯を描く「一死、大罪を謝す」(角田房子著)、そして昨年、宮内庁から発表された「昭和天皇実録」を参考に、日本が終戦を迎えてから70年という節目となる今だからこそ描ける真実に迫った物語。



約7年ぶりとなる本格的なスクリーン復帰作で昭和天皇を演じた本木は、「逃げ出したいような気持ちと、(この役を)逃したくないというふたつの思いで揺れた」とオファーを受けたときの心境を吐露。そして「(オファーを)受けるかどうか躊躇しているときに、義母の樹木(希林)さんから『あなたにこの役が来た意味合いが、私なりに分かる気がする。原田監督は力のある監督だし、昭和天皇を演じる機会はそうそうないと思うから、受けるべきなんじゃないかしら』と背中を押していただいて、決心をしました」と、作品への出演を決断した経緯を打ち明けた。



終戦に反対する畑中少佐役を演じた松坂は、「戦争映画への出演は初めてだったので、不安でしかなかった。でも、監督を信じて走り続けました」と緊張の面持ちで語り、丸坊主で挑んだ撮影については「すぐに乾くので坊主って楽でいいですね」と笑顔で話していた。



内閣書記官長・迫水久常役を演じた堤は、「こんなに緊迫感のある現場はもうイヤです(笑)」と、ジョークを交えつつ「今年で51歳になりますが、山崎努さん演じる鈴木総理とのシーンが多く、(撮影現場では)僕が常に一番年下というなかなかない状況で……、もどしそうになるくらいに緊張しました」と撮影を振り返り「そうした緊張感が、作品にも反映していればいいなと思います」と話した。



阿南惟幾を演じた役所は、「(1967年に公開された)岡本喜八監督の前作(『日本のいちばん長い日』)では、阿南役を三船敏郎さんが演じられていたので、プレッシャーを感じましたけど、原田監督からのオファーだったので、喜んで引き受けました。戦後70年を記念して作られた原田監督の作品に参加できてとても幸せに思っています。毎年8月15日が近付くとテレビでたくさんの特集番組が放送されますが、日本が終戦を迎えたその日を描いたこの映画をひとりでも多くの方に観ていただきたいと思っています」と、作品への想いを粛々と語った。



映画『日本のいちばん長い日』は、8月8日(土)より全国ロードショー。

© 「日本のいちばん長い日」製作委員会

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