「昨年、人気の『劇団☆新感線』の舞台に立ち、それを映像化した映画『ゲキ×シネ「蒼の乱」』が公開されましたが、その舞台あいさつでは変わらぬ、美しさとひょうきんぶりを見せて、ファンを安心させてはいるのですが…」というのはスポ-ツ紙記者。
何があった?
「あいさつをした大阪の映画館では、司会者に『天海さんのことをみんなお美しいと思ってます』と言われ、『おもてへん。絶対おもてへん!』と関西弁で完全否定するなど、宝塚時代からの関西のファンにサービスをしていましたね」
なるほど…。徐々に本格復帰という感じだろうか。
「舞台あいさつは4日間で東京、鹿児島など全国5カ所で行われ、常に体調万全をアピールしていましたが、実は彼女、今は不安のどん底にいるんです」
どういうこと? やはり健康面が不安なの?
「それも多少はあるでしょうが、一番悩んでいるのは仕事のことです。かつては、フジテレビ系『離婚弁護士』『BOSS』や『女王の教室』(日本テレビ系)、『Around40 注文の多いオンナたち』(TBS系)など主演作をすべて大ヒットさせてきましたが、ここ数年はかなり低迷しています」
確かに、舞台降板の前から、ドラマではヒットは出にくくなっていたよね…。
「天海の潮目が大きく変わったのが、億単位の製作費をつぎ込んだ13年の2夜連続のスペシャルドラマ『女信長』(フジ系)でした。人気者の主演だけに、当然2ケタ、15%はイケると強気の声も聞こえたのに、結果は初日が8・9%、翌日が8・7%と惨敗ともいえる数字を残しました」
それじゃ、視聴率の女王とはもう言えないよね。
「あのとき、他局のテレビマンたちも『天海はもう終わったんじゃないか』と噂していましたね」
天海の人気が低迷した理由って何?
「やはり、宝塚時代の呪縛から抜けきれなかったってことでしょう。いつも背筋をピンと伸ばして、大袈裟な表情を全面的に押し出した演技、男まさりな大股歩きがそう簡単に抜けるものではありません」
理想の上司にランクインするなど、やはり頼れる女、男勝りの女といったイメージの役柄が多かったよね。男役経験がマイナスに働いている?
「というより、プライドを捨てきれないんでしょう。たとえば、不倫する役とか、ずるい女、弱くてメソメソしながら男に頼る女など、新しいジャンルに挑戦すれば、演技の幅も広がり、新たなファンも獲得できたはずです」
視聴者も天海のワンパターンに飽きたといえるだろうね。
「どうしても『清く、正しく、美しく』という宝塚のイメージをかたくなに守っているので、飽きられてしまった。それに濡れ場に挑戦したくても、宝塚ファンは官能シーンを極度に嫌い、もし脱ぐと『宝塚の名誉を汚した』と激怒し、カミソリを送ってくるほど陰湿なんです」
確かに、退団から日が浅いときに、それに挑戦して失敗した過去があったね…。
「同じ宝塚出身の黒木瞳(54)もかつて映画でヌードになりましたが、そのときは精神がおかしくなるほどファンから嫌がらせを受けたそうです。それでも黒木野場合は、娘役出身だったので、男役トップスターだった天海とは状況は違います」(先の記者)
このまま天海が宝塚ファンからの批判を恐れるあまり、冒険できずに小さくまとまってしまうのは残念と思うが…。

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