11月17日@恵比寿・LIQUIDROOM(餓鬼レンジャー)

11月17日@恵比寿・LIQUIDROOM(餓鬼レンジャー)

タワーレコード35周年イベント「EBI
SU 6DAYS」の初日は“踊るロック”で
大盛況!

1979年のタワーレコード日本上陸以降、タワーを支えてきたファンへの35年間の感謝と共に、音楽やアーティストの持つ魅力を“ライヴ”という形であらためて伝えるアニヴァーサリーライヴ企画「TOWER RECORDS 35th Anniversary Live! EBISU 6DAYS」。その記念すべき初日となる“DAY.1~踊るロック~”が行なわれた。
「TOWER RECORDS 35th Anniversary Live! EBISU 6DAYS」は、タワーが展開するキャンペーン、イベント、フリーマガジンを各イベントのタイトルに冠し、11月17日(月)から22日(土)までの6日間連続で恵比寿LIQUIDROOMで開催される。初日を飾る“踊るロック”は、注目のダンス/ロック系アーティストを紹介し続けるタワーの名物企画。ロックやダンスに限らず、EDM~ヒップホップなどあらゆるジャンルのクロスオーヴァーサウンドをピックアップしてきた“踊るロック”ならではのラインナップとなった。

開場されたフロアをたくさんのロック愛で満たしたのは、DJとして全国のフェスやイベントを沸かせてきたダイノジの大谷ノブ彦。日に日に肌寒くなる季節にぴったりな七尾旅人「どんどん季節は流れて」でメロウなスタートを切ると、きのこ帝国「東京」からくるり「東京」へ繋ぐニクい選曲を見せれば、客席ではひときわ存在感を放つフレディ・マーキュリー似の吉本興業の後輩芸人、スベリー・マキューリーと驚異(!?)の女芸人、キャン・ティンコのアジテーション(ダンス?)がライヴの期待を膨らませる。

ライヴアクトのトップバッターは神戸発の4人組バンド、フレデリック。先ほどのDJタイムでも回っていたXTCばりのねじれたポップセンスとニューウェイヴのエッセンスがマッチする「SPAM生活」を皮切りに、切れ味鋭いカッティングと耳に残るサビメロの「ディスコプール」、変則的なリフと4つ打ちの快楽性を見事にミックスした「ふしだらフラミンゴ」、ハーモニーが美しい「峠の幽霊」、ゴリッとしたディスコファンク「プロレスごっこのフラフープ」など、緩急をつけたセットでバンドの魅力を万遍なくアピールし、ラストの「オドル―プ」まで怒涛の勢いで駆け抜けてみせた。

続いて、京都で結成された4ピースバンド、夜の本気ダンスが登場。ガレージロッキンなギターリフとダンスビートの中毒性でオーディエンスを踊らせる「WHERE?」「B!tch」の波状攻撃のあと、「踊る準備はできてますか!?」の合図で放たれた「Gavlillo」はラプチャーあたりのディスコパンクに通ずるグルーヴで、続く「Only Nineteen」も初期のアークティック・モンキーズを思わせたりと、アンサンブルの多彩さが印象的だ。「fuckin' so tired」では、フロントマンの米田貴紀がフロアに降りてオーディエンスといっしょに踊りながら歌うまさに“踊るロック”な場面も!

後半戦となる3組目は、いつか(MC)とゴンチ(DJ)の現役会社員2人によるエレクトロヒップホップユニット、Charisma.com。彼女たちの存在を知らしめるきっかけの一つとなった人気曲「GEORGE」で観客のハートをガッチリ掴み、EDMや2ステップを呑み込むアゲに特化したトラックと華のあるステージパフォーマンスで魅せていく。BPMを落とした「スーパーガール」をはじめ、ラップスキルもしっかりと見せつけつつ、ジャングルとバイリファンキをミックスしたような「LOOKER」からキラートラック「HATE」「イイナヅケブルー」へと続く怒涛の畳みかけはCharisma.comならではのエンターテイメントだった。

時間を追うごとにどんどん一体感を増していった大谷のDJの熱気を受けて“踊るロック”のトリとして堂々と登場したのは、レペゼン熊本のヒップホップユニット、餓鬼レンジャー。会場の熱に応えるように1曲目からクラシック「MONKEY 4」を投下するや、ダンサーのタコ神様をフィーチャーした「TACO DANCE」ほか、見どころ満載のステージングを展開する。過去にトリを務めたイベントでの苦い思い出を披露しながら、それを糧にしてきた彼らのモチベーションの高さも感じさせる「まずは空手チョップ」など、いい意味で来年で結成20周年というキャリアの長さをまったく感じさせないフレッシュな魅力が爆発! YOSHIとポチョムキンの2MCによるコミカルだがキメるときはキメる安定感抜群のラップ、GPが繰り出すチューンナップされトラックは本編最後の「GO GO 浄土」までキレッキレだった。サイファーのりのヒューマンビートボックス&ラップから突入したアンコール「HOOD WORK(HBB Mix)」「おてもやんサンバ」で“踊るロック”は見事な大団円を迎えた。

Photo by 埼玉泰史


【セットリスト】
■フレデリック
01.SPAM生活
02.ディスコプール
03.ふしだらフラミンゴ
04.峠の幽霊
05.プロレスごっこのフラフープ
06.バジルの宴
07.オドループ
■夜の本気ダンス
01.WHERE?
02.B!tch
03.Gavlillo
04.Only Nineteen
05.fuckin' so tired
06.戦争
■Charisma.com
01.GEORGE
02.Train HELL
03.sodaiゴミのkoi
04.LOOKER
05.HATE
06.イイナヅケブルー
■餓鬼レンジャー
01.INTRO
02.MONKEY 4
03.TACO DANCE feat.タコ神様
04.SHORT PANTS
05.Good Feeling
06.まずは空手チョップ
07.そんなんじゃない
08.俺の鈍器~アイアンマン~
09.GO GO 浄土
<アンコール>
10.HOOD WORK(HBB Mix)
11.おてもやんサンバ
11月17日@恵比寿・LIQUIDROOM(餓鬼レンジャー)
11月17日@恵比寿・LIQUIDROOM(餓鬼レンジャー)
11月17日@恵比寿・LIQUIDROOM(餓鬼レンジャー)
11月17日@恵比寿・LIQUIDROOM(ダイノジ大谷ノブ彦)
11月17日@恵比寿・LIQUIDROOM(Charisma.com)
11月17日@恵比寿・LIQUIDROOM(夜の本気ダンス)
11月17日@恵比寿・LIQUIDROOM(フレデリック)

OKMusic編集部

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