田中茉裕

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田中茉裕、11月に2ndアルバム『I ‘
m Here』をリリース

2012年3月にミニアルバム『小さなリンジー』をインディーズからリリースした、シンガーソングライター・田中茉裕。箭内道彦、亀田誠治、児玉裕氏一、佐野史郎といった幅広いクリエイターから絶賛を受けた彼女が、2ndアルバム『I ‘m Here』を11月12日にリリースすることが分かった。
同作は鈴木慶一氏(ムーンライダーズ)プロデュースで2012年暮れからレコーディングが始まったが、本人の体調不良のために一時ストップ。その後今夏、本人の体調が回復し作業が再開され無事完成。8月にYouTubeで公開された収録曲「ゆるして」のデモバージョンは、「10年でこれほど鳥肌がたった曲はない」「息を呑む」「絶対に忘れられない」と既にSNSを中心にネット上で話題となっている。

本作に関して美術家の奈良美智氏は「感情の高まりに、叫び出す、泣き出す、走り出すっていう一瞬前。そんな感情と戦い、震えながらも負けずに声を出し、キチンと言葉にして彼女は歌う。その歌声は、いつも聴く側としての自分を共振させる。流れる涙を拭きもせず、喉の痛みを気にもせず、しっかりと歌っているのだと感じている」というコメントを寄せており、その独自の世界観と歌声は今年下期のミュージックシーンにおいてエポックメイキングなアーティストとしてのブレイクを予感させる存在だ。

アルバム『I'm Here』

2014年11月12日発売
POCS-1188/¥1.800(+税)
<収録曲>
1. 夕日のリリー
2. 5月の太陽
3 . じょうずにわらう 
4. ゆるして 
5. あの風は
6. 菫 
7. 嘘ついて 
8. 夕焼け色の風  
9. ゆるして(Demo)Bonus Track

アルバムへのコメント

■亀田誠治(音楽プロデューサー)
もし、あなたが今日という日に疲れてしまったとしたら、この『I’m Here』を聴くことをおすすめします。
もし、あなたの今日という日が幸せに満ちていたら、この『I’m Here』を聴くことをおすすめします。
みずみずしい音楽の真実に満ちたアルバム。
田中茉裕の歌は、僕らの毎日に真実の彩りを与えてくれるのです。

■菅野結以(モデル)
透明で狂おしい胸の内を明かして歌う女の子の前で、嘘や虚栄は意味をなくして、きれいに固めたつもりだった自分が、ばらばらに砕けて散らばってしまう。
そうして表れた本当の自分は、あまりに頼りなく、どこまでも自由で、きらきらと風に舞っている。
どこへ行けるかもわからないし、何の意味もない気さえしてる
でも少しの希望を握り締めながら、どうしようもなく今日も生きてる。
そんな何者でもないわたしたちの正直な毎日を、彼女はいつだって濁りのない目で歌ってる。

■佐野史郎(俳優)
チクチクと刺さり、ヒリヒリと皮膚に擦りこまれる言葉。でもキラキラと晴れやかに広がるきらめく音と声。田中茉裕の世界を受け止めるには覚悟がいる。でも、それは自分自身のことでもあるのだと気づかせてくれる。何度でも何度でも聴いていたい。鈴木慶一さんの受け止める音の返信も、時を超えることをためらわせない。いつだって今だと教えてくれる。        

■鈴木慶一(ミュージシャン、音楽プロデューサー)
田中茉裕さんの音楽を初めて聴いたのは2011年のEMI Musicのグレートハンティングのオーディションに関わった時でした。
とても感動し、素晴らしいシンガー・ソングライターが登場したなあと思いました。
そして、その後、プロデュースを任され、作品は完成しました。、その間、何度もライヴ・ハウスでのパフォーマンスを観て、いい音楽だと再認識したり、
一緒に友人のライヴを観に行ったり、私のプライベート・スタジオでデモを作ったり、
とても長い時間を経て完成に至ったこの最新作は、なぜか聴くと涙が出ます。
何度聴いても涙が出ます。こんな経験は今までにありません。心から、田中茉裕さんの新作に関われて良かったと思います。
だって、こんなにいい音楽を作る人なんだから。

■蔦谷好位置(音楽プロデューサー)
前作「小さなリンジーは」ここ数年で聞いた音楽の中で最も美しく僕の心に響く作品だった。
待望の彼女の新譜に先駆けて発表された「ゆるして」のデモバージョンでは、ここまで人間をさらけ出した作品は過去にあったであろうか?というほど、世にある言葉では形容し難い衝撃的な瞬間芸術だった。
そして発表された今作「I'm Here」
意外にも今までのピアノ弾き語りからではなく、様々な楽器で彼女の裸の歌に彩りを与え包み込んでいる。
メロディとハーモニーの美しさがより際立つ、作曲家としての才能が冷静に燃えているアルバムだ。
この作品を聞いて、彼女の今後の可能性、活動がますます楽しみになりました。
田中茉裕

アーティスト

OKMusic編集部

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