完成会見に登壇した松坂桃李ら

完成会見に登壇した松坂桃李ら

松坂桃李、しんちゃんの父・野原ひろ
しは「あこがれ」

完成会見に登壇した松坂桃李ら 「クレヨンしんちゃん」シリーズ初の全編3DCG作品「しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司」の完成報告会見が6月5日、都内のホテルで行われ、松坂桃李、空気階段(鈴木もぐら、水川かたまり)、サンボマスター(山口隆、近藤洋一、木内泰史)、小林由美子、野原しんのすけが登壇した。
 1990年より「漫画アクション」で連載が開始され、1992年にテレビアニメの放送がスタート。長きにわたって親しまれてきた「クレヨンしんちゃん」シリーズ初の全編3DCGアニメーションとして、およそ7年の製作期間を経て完成した本作。「モテキ」「バクマン。」の大根仁がアニメーション監督を務める。
 松坂は「小さい頃から観ていた『クレヨンしんちゃん』に、まさか自分が出るなんて。本当に夢のような時間を体験させていただきましたし、ある種、夢がひとつかなったかなと思っております」と挨拶。実際に完成した映画を鑑賞し、「とにかく野原家最高でしたね。そして、しんちゃんがカッコ良かったです。今回、3Dで見ることができるというのは、しんちゃん初ということで。全世界の方々に観てもらいたいという気持ちでいっぱいです」と感じたという。
 そして今回のオファーを受けて、「僕はちょっとでもいいから出たかったという思いはあったんですけど、いざ台本を開いてみると予想以上にしんちゃんと共演するところが多かったので、緊張はもちろんあったんですけど、すごくうれしかった」と振り返る松坂。収録の時は、すでにしんのすけの声は収録済みの状態だったそうで、「当時、自分がしんちゃんを観ていた時の感覚がありつつも、そこに声を入れていくという不思議な感じがあって。子ども時代を思い出しながら演じさせていただいた記憶がありますね」と笑顔をみせた。
 そんな松坂にとって野原家はあこがれの存在だという。「普段はケンカをしたり、しんのすけが怒られたり、ひろしもダメダメな一面があるにもかかわらず、映画になると家族が一致団結してきずなの強さみたいなものを感じて。愛にあふれているいい家族だなと思いながら見終わりますね」。
 その言葉にもぐらが「野原家のような家族には税金を免除した方がいい」と提言するも、すかさずかたまりが「税金は払った方がいいです」とかぶせて会場は大笑い。「でも本当に理想的な家族というか、僕も結婚をしたんですけど、ああいう家族を持ちたいなと思いますね」としみじみ語るかたまりだった。
 そして松坂自身、年齢を重ねるにつれて、しんのすけ目線から、父・ひろしの目線で見るようになったという。「ひろしって全国のお父さん代表というか、お父さんのあこがれみたいなところがちょっとあって。普段はダメダメだけど、締めるところは締めたりするようなカッコいいところもある。特に映画になると、すごくたくさん心に残るセリフを言ったりするし。あらためてひろしってカッコいいなと。あこがれの存在ですね」と語るなど、5月4日に自身が父親になったばかりとあって、思いを巡らせていた。映画は8月4日から全国で公開。

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