ちょこらび「僕らと一緒に駆け抜けて
ください!」 ライブハウスツアー&
ファンミーティングや初のFCライブの
開催も発表したZepp DiverCity(TOKY
O)公演をレポート

ちょこらびフェスティバル

2023.5.6 Zepp DiverCity(TOKYO)
2019年に活動を開始した6人組の男性歌い手グループ・ちょこらび。メンバーはかにちゃん、さくらくん。、ふぇにくろ、ポケカメン、まいたけ、ゆぺくん☆★の6人。彼らは2019年に結成されたわけだが、まさにコロナ禍の始まりと同時期というバッドタイミング。だが、各メンバーがネット活動に強いというスキルを活かし、ツイキャス生配信やYouTubeでの動画投稿などでジワジワとファンを増やしていった。結果、昨年8月には6会場14公演のZeppツアーを開催。9月にはそのファイナルとしてNHKホールのチケットを即完させ、世の中をザワつかせた。畳みかけるように、その年の年末から今年のアタマにかけて『ちょこらび チョコレートストーリーVol.5「SURPRISE TOUR 2022-2023」』を行い、ツアーファイナルの2月4日には幕張メッセ公演を実現させている。ネットでは素顔を出さずに活動している彼らだが、ライブでは思い切りリアルな姿をさらしてがむしゃらにパフォーマンスを展開。2次元キャラとしてのメンバーも魅力的だが、やはりライブで全力投球する姿があるからこそ、動員に結びついているのかもしれない。
この春には、3月28日のZepp Nagoyaを皮切りに、4月15日にはZepp Namba、5月6日にはZepp DiverCity(TOKYO)というスケジュールで東名阪公演『ちょこらびフェスティバル』を敢行。またも各地を盛り上げてきた。今回はツアーファイナルとなった5月6日のZepp DiverCity(TOKYO)での公演をレポートしよう。
ちょこらび
開演直前、いつものようにライブ中の注意事項がアナウンスされたのだが、実はこれ、メンバー自身によるもの。中にはカミまくるメンバーもいて(笑)、場内には笑いが起こる。だが、BGMのボリュームが小さくなると、観客は一気に臨戦態勢へ。その後、メンバーがひとりずつ登場して本編がスタート! オープニング曲は「ハロウィンモンスター」。ハロウィンがテーマのポップで楽しいパーティーチューンだ。かと思えば、続く「Secret Answer」では、ハードなロックナンバーで煽り倒す。幅広い曲調の楽曲を6人が個性的に歌い上げ、テンポよく歌唱パートが変わる進行もスリリングだ。
冒頭から怒涛のパフォーマンスで押してきた彼らだが、まだまだ声出しに慣れていないファンもいることを考慮して、ポケカメンがMCで「声出しの練習をしようか!」と、場内の熱量を上げていく。また、セットリストには東京公演限定の楽曲を散りばめるサービス精神も。セレクトした曲には、誰もが聴いたことのあるORANGE RANGEの「イケナイ太陽」や人気アニメ『ワンピース』のオープニングテーマ「ウィーアー!」など、盛り上げ曲をうまく配置。
ちょこ軍
また、中盤ではふぇにくろとさくらくん。がノリの良いダンスソング「ダンスロボットダンス」を、まいたけとゆぺくん☆★は「ストリーミングハート」をアグレッシブに熱唱。身長差のあるコンビ、ポケカメンとかにちゃんは「ベノム」で場内からの声援を引き出し、後半に向けて一体感を高めた。曲によって、個々のキャラを引き立たせたり、マネしたくなるキュートな振り付けや、面白いトークで、観客は完全にライブに没入。気づけば本編は後半に突入していた。
らび軍
さくらくん。は「あとこんだけです!」と、3本の指を出して残り3曲をほのめかす。まさに、楽しい時間が過ぎるのはあっという間だ。「まだまだいけるよね!」と、ポケカメンも観客を煽る。残り3曲は超アゲアゲチューンの「ぱっぱらぱー」、「地球最後の日は君とチュウがしたい!」、そして「未完成ヒーロー」。彼ららしくアニメの動画を背景に流しつつ、楽曲の世界観もバッチリ表現。特に「未完成ヒーロー」に込められた“どんな日も笑い飛ばしていけ”という歌詞には、つらい時であっても元気をもらえるメッセージがある。はっちゃけるだけでなく、寄り添ってくれるのもちょこらびらしいところだ。
ちょこらび
アンコールでは、まだまだ楽しませたい!とばかりに、鉄板曲が目白押し。「チョコチョコ☆ラビッツレボリューション」「さぷらいずっ」など、ポップチューンが炸裂。ちなみに、「さぷらいずっ」のキュートなMVは東京公演で初公開! 文字通りのサプライズとなった。ただ、ビジョンを背に歌っていたメンバーは「僕らは(動画を)見れてませんけど(笑)」と、苦笑い。ここで大ラス曲を前に、メンバーからファンに向けて、それぞれの思いが伝えられた。
「ちょこらびを組んで今年で4年。年内にチャンネル登録者数30万人行かなかったら解散するって決めたのは、それぐらい本気だってことを伝えたかったから。僕らも全力で頑張るんで、みんなも一緒に戦ってくれたらマジで助かります。今年は勝負なので、皆さん、僕らと一緒に走り抜けてください!」(かにちゃん)
かにちゃん

「ちょこらびも4年目で、もうメンバーに気を遣うこともなくなって家族みたいになってきたと思ってます。この大事な居場所が推してくださっている皆さんにとっても大事な場所だったり、存在になれているのであれば、期待に応えられるように頑張って5年目を目指したい。みなさんは“活動してくれてありがとう”って言ってくださいますけど、僕がみなさんに活動させてもらってます。これからもみんなで力を合わせて頑張っていきます。春ツアー、会いに来てくださってありがとうございました。ホントに幸せでした!」(ふぇにくろ)
ふぇにくろ

「今、東京公演終えて、すごいなと思ったことがひとつあって......髪の毛......どんだけアタマ振っても全くくずれてない!ちょこらびと一緒です!(笑)どんなに頭を振っても誰に邪魔をされてもスプレーがあっ たら崩れない!......僕たちが髪の毛でリスナーさんはスプレー!そういうことです(?)今までの中でいちばん頭を振ったと思います。今日このライブ、皆さんの春での1番の思い出に残るライブにしたくて最初から飛ばしてきました!これもいつも応援してくれるみんな、来てくれたみんなのおかげです」(ゆぺくん☆★)
ゆぺくん☆★

「“ちょこらびのライブがあるから頑張れます”ってリプを見たりすると、“俺たち結構、救ってるじゃん?”って思うけど、救われているのはどっちかって言うと僕らの方です。動画とかライブとかでみんなの楽しみが増えるのであれば、僕らは今後も頑張ってやっていきたいので、これからもよろしくお願いします!」(まいたけ)
まいたけ
「このちょこらびフェスティバル、実は幕張メッセのあと、急に決まったんです。これもみんなの応援があってこそです。ありがとう。今、レコーディングとかツアーの準備で忙しいけど、たくさんの方に応援してもらって支えられてます。あと、30万人の話!年明けてから 25万人までバーっといったんですけど、このペースだとギリギリ間に合わないかもしれない。ここからは自分達も頑張るし、みんなもまだちょこらびを知らない人にも届くように、ぜひ一緒に支えてくれたらと思います」(さくらくん。)
さくらくん。

それぞれがファンへの感謝と、結成からこれまでの目まぐるしい活動を振り返った。
最後にポケカメンは目標として30万人登録者を掲げつつ、「もう5月ですよ。そんな中、正直みんなにムリして拡散してくれとは言わない。なぜかと言うと、メンバー6人で決めたことがあって。マジで今年は全力でどんなにしんどくても完走しよう、30万人いってもいかなくても、一生懸命やろうって。だから、そんな俺達を見て、同じように上に行きたいっていう気持ちの子がいたら、一緒にかけあがりましょう!」と、今後の活動に向けての決意を告げた。その思いはラストの「空想デイズ」の歌詞ともかぶる。<いつか夢がうその時に 君が隣にいてほしいから>。ポジティブでキャッチーなナンバーに、場内も大いに盛り上がり、ツアーファイナルは無事に終了。
ポケカメン

最後はメンバーから、この夏のライブハウスツアー『ちょこらびAdventure TOUR』とファンミーティングの開催を発表。さらに、8月には初のFC限定ライブを行うという嬉しいニュースも投下! ぜひ彼らの急成長の過程をライブで体験していただきたい。
ちょこらび

文=海江敦士
撮影=堀卓朗(ELENORE)、Viola Kam (V'z Twinkle)

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