大竹しのぶ、演出家・藤田俊太郎とと
もに21年ぶりに一人芝居『ヴィクトリ
ア』に挑む

2023年6月24日(土)~30日(金)東京・スパイラルホールにて(7月に西宮・京都 ・豊橋でも上演)、大竹しのぶ出演、シス・カンパニー公演『ヴィクトリア』が上演される。
さまざまなジャンルのストレートプレイやミュージカルを通して観客を魅了し続ける大竹しのぶ。彼女が、この度 、2002年上演の『売り言葉』(野田秀樹作 ・演出)で高村智恵子を演じて以来 、実に21年ぶりの一人芝居に向き合う。
公演タイトルは、登場人物の名前でもある『ヴィクトリア』。映画『野いちご』『沈黙』『叫びとささやき』など数多くの名作でさまざまなヒロイン像を描いてきた映画界の巨匠イングマール・ベルイマンが手がけた異色の一人芝居だ。原題「A Spiritual Matter」(魂の問題)が示唆するように、ある女性の自分の魂に語りかけるような独白を、過去と現在 、幻想と現実が融合したかのような手法で描いている。当初、長編映画のために書かれた脚本だったが、女性のクローズアップのワンショットのみでの映像化が求められていたため、その実験的なアプローチゆえに、どの映画会社も映画化を断念。その後、長い期間、ベルイマンの手元で温められ、1990年に彼自身の演出で、映像ではなく、あえてラジオドラマとして初めて世の中に発表されたという背景がある。
(左から)大竹しのぶ、藤田俊太郎
演出は、大胆かつ細やかな描写に定評のある気鋭の演出家・藤田俊太郎。大竹と藤田の顔合わせは、2020年の藤田演出による朗読劇『ラヴ・レターズ』以来2度目となり、本作で1対1でのタッグが実現する。
ベルイマンが当初 、映像の「クローズアップのワンショット」で肉迫しようとしたヒロイン「ヴィクトリア」の魂の独白。それが導くのは、色あせた夢への執着なのか、真実への心の旅路なのか、彼女の現実の姿なのか、幻想なのか……。ひとりの女性の独白による多面的な心情の動きや、まるで映像を見るかのように鮮やかに広がる情景が堪能できる本作に期待しよう。
なお、本作の宣伝ビジュアルの撮影風景も公開されているので、こちらもチェックしてみてはいかがだろうか。
【ヴィクトリア】ヴィジュアル撮影風景

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