水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一
がオリジナル楽曲を熱唱! 『帰って
きたマイ・ブラザー』まもなく開幕へ

水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一ら豪華な顔ぶれが揃う、シス・カンパニー公演『帰ってきたマイ・ブラザー』が2023年4月1日(土)から東京・世田谷パブリックシアターで開幕する。
初日を前にした前日、同劇場でプレスコールが行われた。その様子を写真とともにお伝えする。
【STORY】
ここは神奈川県の浦賀。とあるホールのリハーサル室に、若村四兄弟(水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一)からなる4人組ヴォーカル・グループ《ブラザー4(フォー)》がやってきた。ただこのグループ、その昔に大ヒット曲を放ちながらも、流れ星のごとく、あっという間に表舞台から消えさってしまい、実はほとんど忘れ去られた存在だった。
ところが、そんな彼らの昔の歌が、この令和の時代にひょんなことからSNSで人気を集め再浮上!再結成を望む昔からの熱烈なファン(峯村リエ、池谷のぶえ)や当時のマネージャー(寺脇康文)の後押しで、今夜、40年越しの復活コンサートが開かれることになったのだ。
それぞれ、思い思いにリハーサル室に現れる4兄弟たち。どこかぎこちない空気も漂う兄弟たちだったが、なんと4人が揃って顔を合わせるのも、ほぼ40年ぶりだというから仕方ない……。
グループとしてだけでなく、家族・兄弟としても長く大きなブランクを抱えた彼らには、越えなければならない問題も多そうだ。一抹の不安を覚えつつも、元マネージャーの中迫は4兄弟の再会に、胸がいっぱいになっている。復活を待ち望んでいた長年のファンたちの熱い思いを目の当たりにした兄弟たち。
果たして、彼らは往年の歌声と兄弟の絆を取り戻せるのだろうか。
刻々と《ブラザー4》復活コンサート開幕のときが近づいてきた……。

この日披露されたのは、オリジナル楽曲の「マイブラザー」。水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一がスタンドマイクの前に立ち、時折ステップを踏みながら1曲を披露した。その後、それぞれが開幕に向けての挨拶をした。
ーー水谷さんは23年ぶりの舞台ですが、今のお気持ちはいかがですか。
水谷豊(以下、水谷):舞台は23年ぶりなんですがね。今から1カ月あまり前に稽古が始まりまして、さてさて、どうなることやらと思っていたんですが、ご覧ください。この頼りがいのある弟たち(笑)。途中から心配も何もなくなりましたね。明日初日でしょ? おかげさまで、無事に迎えられそうな気になってきました。ありがとうございます。ああ、もういつ辞めてもいいです(笑)。これから始まるので、よろしくお願いします!
水谷豊
ーー読売演劇大賞を受賞された段田さん。『セールスマンの死』とはガラっと変わった、コメディタッチの歌ありのお芝居ですが、いかがでしょうか。
段田安則(以下、段田):もう過去のことは忘れました(笑)。多分、今年はこれで読売演劇大賞作品賞をとるんじゃないかと思ってますが……あれ? すみません、自信ないです。でもひょっとしたら、芝居ではなく、この歌でレコード大賞の方に呼ばれるかもしれません。皆さんどうぞ、よろしくお願いいたします。
 
ーー高橋さんは憧れの水谷豊さんとの共演。いかがでしょう?
高橋克実(以下、高橋):そうですね。豊さんとドラマ『相棒』でご一緒したことがあるんですけれども、稽古場で見る豊さん。舞台上でやっているときと自席に戻ってきたときと……普段の豊さんが見られたのは、なかなかお得な感じでしたね(笑)。ああいうのは絶対どの現場でも見られる豊さんじゃないのでね。つい豊さんの横顔にうっとりしてしまい、自分は何をしているんだと思いました。本番中にうっとりするのはちょっと気をつけようと思います。
段田安則
ーー堤さんは今も華麗なステップを披露していただきましたが。
堤真一(以下、堤):うるさいわ!(笑)。舞台で笑わせるために、たまに下手くそな歌を歌うことはあるんですけど、マイクスタンドで歌うのは初めてなので、すごい緊張します。
ーー高橋さん同様、堤さんも子どもの頃、水谷さんのドラマを夢中になって見ていたそうですね。
堤:そうですよ。パンフレットにも書いたんですけど、小学校のとき『熱中時代』をずっと見ていて。小学生の自分に「お前、この人と一緒の舞台に立つぞ」と言ってやりたいですね。今もそういう喜びでいっぱい。だから、僕今回、仕事と思ってないです。ご褒美です。
高橋克実
ーー東京のほか全国8都市公演も含めて最後に意気込みをお願いします。
水谷:克実とは『相棒』に出て初めてお会いしたんですね。随分態度のでかい俳優だなと思っていたんですよ(笑)。 表情全然変わらないし、ドンとしていたので。後から聞いたら、とても緊張していたというお話だったんですね。そんな感じの出会いでした。真一はね、もし映像で会っていたらね、ちょっとスターっぽいので、こんなに近づけなかったと思う。弟の役だから、近づけた。よかったですよ、これでもう一生の関係が決まった(笑)。安則は長いんですよ。2人でバディものの2時間ドラマを5本やりましたし、うちに遊びに来ていただいて、ご馳走してますのでね、もう関係はできています。
 
あとは寺脇康文、峯村リエ、池谷のぶえを加えたメンバーで、全国をまわります。皆さん、待っててください。我々が参ります。よろしくお願いします。
堤真一
段田:今ね、もう明日の初日のことで頭いっぱいなんですけども、地方も参ります。今回8都市めぐります。こんなことなかなかないです。切符もありがたいことに、売り切れ状態の会場もあるそうなんでございますが、 キャンセルが出るかも分かりません。ぜひお越しくださいませ。なかなか水谷豊の生舞台見られません! 地方の方々もぜひご覧くださいませ!
高橋:こんなに長くですね。明日始まって終わるのが6月末です。旅公演がもう相当あります。私の出身地のね、新潟も参ります。出演者のそれぞれの出身地全部まわるという、驚異的な地方公演ですので、ぜひ皆さん来てください。今、段田さんもおっしゃいましたけれども、生の豊さんを見られる。もうこれはもう最高です。ぜひ、皆さん地方でお会いしましょう。お待ちしております。
堤:お兄ちゃんたち長い! 喋りすぎ!(笑)。とにかく僕も西宮出身なんですけど、初めて西宮で舞台に立ちますので、 ぜひ他の地方の方も見に来てください。よろしくお願いします。

『帰ってきたマイ・ブラザー』は4月23日(日)まで世田谷パブリックシアターにて上演。その後、名古屋、大阪、福岡、西宮、新潟、仙台、京都でも行われる。
取材・文・撮影=五月女菜穂

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