植田圭輔&吉田綾乃クリスティー(乃木
坂46)出演 音楽朗読劇『四月は君の
嘘』初日公演レポート&ダイジェスト
映像公開

2023年3月27日(月)、飛行船シアターにて、音楽朗読劇『四月は君の嘘』初日公演の幕が開いた。
本公演は、原作でも“はじまりの季節”として描かれる春・2023年3月27日(月)~4月2日(日)まで1週間・全13公演が行われ、主人公の有馬公生・宮園かをりを演じるメインキャストは、公演ごとに異なる全9組総勢18名の豪華キャストが登壇する。
初日公演は、MANKAI STAGE『A3!』シリーズ(御影密役)、舞台『鬼滅の刃』シリーズ(我妻善逸役)など数々の人気舞台で主役級を演じる植田圭輔と、乃木坂46のメンバーで、映画・舞台と幅広いジャンルで活躍し、舞台『フルーツバスケット』では主演も務めた吉田綾乃クリスティーが出演した。
アニメ・実写映画・舞台・ミュージカルとさまざまな展開を果たした、言わずと知れた不朽の名作・「四月は君の嘘」(講談社「月刊少年マガジン」所載)。
完結から8年経った今もなお、色あざやかに輝き続ける本作の新たな展開として描かれる「音楽朗読劇」に、観客は会場に咲く桜を撮影しながら、期待に満ちた表情で足を運んでいく。
マッピング:音符 (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
マッピング:音符 (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
クラシックコンサートさながらに、バッハやショパンのBGMが静かに流れる中、ピアノ(演奏:松村湧太)&ヴァイオリン(演奏:小林修子)の生演奏によって開幕の音が鳴り響く。
公生とかをりの初めての共演曲、サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」がオープニングとして奏でられ、冒頭から会場は大きな拍手に包まれる。
ステージに美しい桜のマッピング映像が降り注ぐと、真っ白な衣装に黒メガネをかけた有馬公生(出演《27日》:植田圭輔)、真っ白で清楚なワンピースを身にまとった宮園かをり(出演《27日》:吉田綾乃クリスティー)が登場。
植田圭輔・吉田綾乃クリスティー(乃木坂46) (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
2人の朗読、ピアノとヴァイオリンの生演奏、そしてステージ正面のみならず、ステージ上方まで映し出された、プロジェクションマッピングが美しく重なり、開幕から目と耳で観客の心を魅了した。
植田圭輔&ピアニスト (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
母親の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなり、音楽から離れて過ごす、元天才ピアニスト・有馬公生。
植田圭輔 (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
「ピアノの音が・・・聴こえないんだ・・・」と葛藤する公生のモノクロな心情を表すかのように、鍵盤や譜面をモチーフにした白と黒のマッピング映像が会場を包み込む。
吉田綾乃クリスティー&ヴァイオリン (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
桜咲く春の中で出会った、ヴァイオリニストの宮園かをりは、“音楽”に全てを託した情熱的な演奏と、心からの言葉で公生の心を動かしていく。
吉田綾乃クリスティー (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
「悲しくてもボロボロでもどん底にいても弾かなきゃダメなの!そうやって私たちは生きてゆく人種なの!」
「弾ける機会と聴いてくれる人がいるなら、私は全力で弾く。聴いてくれた人が私を、忘れないように。その人の心にずっと住めるように。それが私のあるべき理由。」
「君はなんのためにピアノを弾くの?」と印象的な言葉の数々が、吉田綾乃クリスティーの透明感あふれる“声”を通して、観客の心をも響かせる。
かをりは、「友人A君を私の伴奏者に任命します。」と、自身の大切なコンクールの伴奏に公生を使命する。
ピアノから離れていた公生が再びステージに立つ苦悩を植田が迫真の演技で訴えたかと思えば、楽譜にとらわれない、自由奔放な演奏をするかをりと、“ヒューマンメトロノーム”と呼ばれ、正確無比な演奏をする公生、真逆の個性を持ちながら、お互いに変化していく音楽を、ピアノとヴァイオリンの生演奏が見事に表現。
ステージはモノクロからカラフルへ、心情に合わせた美しい映像に変容しながら、全てがシンクロし、2人の初舞台がつくりあげられていく。

母親への想い、かつてのライバル・相座武士(出演:近衛秀馬)、井川絵見(出演:大橋海咲)との邂逅、コンクールへの再挑戦―。
過去と向き合い、進んでいく中で、2人は「ガラ・コンサート」で再び共演の機会が与えられるが、かをりはステージに現れなかった。少女が秘めた、最も美しい嘘とは。そして、もう1度訪れる春。物語はどんな結末を迎えるのかー。涙なしでは語れない、少年少女の青春の行方、感動のラストシーンをお見逃しなく。
「四月は君の嘘」の新たな形となる「音楽朗読劇」は、原作の魅力をより豊かに惹き出す公演となった。原作ファンなら誰もが心に響いた“名台詞”が至るところに登場し、朗読ならではの“声”の力で、“言葉”を忘れられない“名言”として心に刻む。
さらに、キャラクターの個性を表現する“音楽”は、“生演奏”で臨場感あふれる世界をつくりだし、繊細な世界観は、会場の上方まで包み込む“プロジェクションマッピング”が、春夏秋冬の季節や心情を色鮮やかに表現する。
桜(春) (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
マッピング:花火(夏) (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社

マッピング:秋 (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
マッピング:冬 (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
朗読と音楽と情景が彩る、没入感たっぷりの公演は、自分も聴衆の1人として作品の世界の中に存在しているような、まさに“イマーシブ体験”が堪能できる舞台となった。会場でしか体験できない、新感覚の舞台となっている。
マッピング:教室 (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社

マッピング:月 (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社
また、初日公演の模様を約100秒におさめたダイジェスト映像も公開された。朗読・生演奏・プロジェクションマッピング、全てが堪能できる映像となっているので、こちらもお見逃しなく。
本公演は、4月2日(日)まで上演が行われ、メインキャストは公演ごとに異なるキャストが登壇し、それぞれが想う有馬公生・宮園かをりを熱演、何度見ても楽しめる舞台となっている。
千葉翔也&大西沙織、斉藤壮馬&古賀 葵が登場する千秋楽公演(2日)は昼夜2公演ともに生配信も行われるので、ぜひ全国各地から堪能したい。

有馬公生役:植田圭輔 コメント
公演を終えて、出し切ったなという感覚がすごく強いです。限られた稽古の時間以上に自分の作品への愛があふれていて、どうつくりあげるか悩みましたが、作品から力や勇気をもらい、改めて大好きな作品だなと感じました。
かをり役の吉田さんをはじめ、皆さんとご一緒できて、引っ張られる部分もあり、1人でつくっているんじゃないと改めて感じましたし、お互いに影響を与え合うことができた素敵な初日だったなと思います。また、生演奏の力によって役者の演じ方が変わるなと改めて思いました。ピアノとヴァイオリンのエネルギーを会場で直で感じられるのは、非常にみどころだと思います。
宮園かをり役:吉田綾乃クリスティー(乃木坂46) コメント
初めて作品を見た時も涙がこぼれましたが、1人で台本を読んでいる時も、稽古でも、そして、本番でも、何度でも感動して、何度でも感情が動き続けることが、この作品の魅力だと改めて思いました。普段誰かと言葉を合わせる時は顔を見合わせたり、合図を送り合うことが多いので、公生と一緒に台詞を発するシーンでは、空気や呼吸で台詞を合わせる事が如何に難しいか、 “朗読劇”ならではの難しさを体感しました。
集合写真 (c)新川直司・講談社/エイベックス・ピクチャーズ株式会社

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